この記事のポイント
- Google、Android 版「Google ウォレット」アプリの NFC タッチ決済における本人確認認証厳格化を改めて発表
- 10,000 円以下の決済の場合は画面ロック解除(本人確認認証)不要となっていたルールを廃止し、NFC タッチ決済時の[PIN][パターン][パスワード] [生体認証(クラス 3)]による本人確認認証を必須に
- ただし[交通機関の支払い]設定にて本人確認設定を ON にしている場合のみ画面ロック解除不要
Google は 2024 年 4 月 18 日(木)、モバイル決済サービス「Google ウォレット」の Android アプリにおける認証仕様のアップデートを発表しました。
今回 Google が発表した Android 版「Google ウォレット」アプリにおける認証仕様アップデートは、当サイトにて 2024 年 4 月上旬に公開した記事【Android「Google ウォレット(NFC)」本人確認認証厳格化】と同等の内容です。日本において Android 版「Google ウォレット」アプリを通した NFC タッチ決済はこれまで、10,000 円以下の決済の場合に限り画面ロック解除(本人確認認証)が不要のルールが設けされていたのですが、今回このルールが廃止され、金額に関係なく NFC タッチ決済時は画面ロック解除のほかに[PIN][パターン][パスワード]、そしてセキュリティ強度「クラス 3」の[生体認証(指紋認証 / 顔認証)]による本人確認認証が必須となりました。
これは、いわゆる不正利用を防止するためのセキュリティ保護施策です。不便ですが、受け入れるしかありません。
ただし、Android 版「Google ウォレット」アプリに 2024 年 3 月下旬に新設された設定カテゴリ[セキュリティ]内の[本人確認の設定]にて[交通機関の支払い(確認が必要です)]設定を OFF にした場合は、電車やバスなどの公共交通機関に乗る際の NFC タッチ決済(or 乗車)に限り本人確認認証をスルーすることができます。
このほか、Android 版「Google ウォレット」アプリに 2024 年 4 月中旬頃に追加された本人確認認証実行メニュー[本人確認]にて先行して本人確認認証を行っておけば、一定時間(数分間)は NFC タッチ決済時の本人確認認証が免除されます。
ただ、今回の Google の発表内容はあくまでの「Visa のタッチ決済」「Mastercard コンタクトレス」の NFC(Type-A/B)タッチ決済における内容で、「Suica」「PASMO」「楽天 Edy」「iD」などの FeliCa(NFC Type-F)依存タッチ決済は関係ありません。Android 版「Google ウォレット」アプリであっても NFC(Type-A/B)ではなく FeliCa 依存タッチ決済の場合は、これまで通り本人確認認証など不要の純粋な「タップ & ペイ」を行うことができます。ややこしや。
「Google ウォレット」アプリリンク
Source:Google
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