この記事のポイント
- Android 版「Google ウォレット」アプリ(v24.10)に新しい[セキュリティ]設定カテゴリ新設
- 「Google ウォレット」に登録した支払い方法やパスを使用する際に本人確認を必要とするかどうかの[本人確認の設定]が配置
- 日本ではあまり意味をなさない設定
Google モバイル決済サービス「Google ウォレット」の Android 版アプリ(v24.10)に、新たな設定カテゴリ[セキュリティ]が新設されました。
今回 Android 版「Google ウォレット」アプリに新設された新しい[セキュリティ]設定カテゴリでは、「Google ウォレット」に登録した支払い方法やパスを使用する際に本人確認を必要とするかどうかの[本人確認の設定]が配置されています。そしてこの[本人確認の設定]内では、電車やバスに乗る際にクレジットカードやデビットカードで支払いを行う際に本人確認を必要とするかの[交通機関の支払い]設定が設けられています。
つまり[交通機関の支払い]設定にて本人確認設定を ON にしている場合、「Google ウォレット」に登録した支払い方法やパスを使用して電車やバスに乗車する際に生体認証や PIN / パスコード認証が必要となるわけです。逆に OFF にすることでいちいち本人確認を行う必要はなくなりますが、その場合は第三者に悪用されるリスクがあります。
そしてこの[交通機関の支払い]設定は、デフォルトでは ON になっています。
ただし、日本では「Suica」や「PASMO」など、FeliCa 依存の交通系 IC カード / 電子マネーによるタッチ乗車が主流。そもそも「Suica」や「PASMO」などの交通系 IC カード / 電子マネーは乗車時の本人確認など用意されていませんし、今回 Android 版「Google ウォレット」アプリに新設された[本人確認の設定]並びに[交通機関の支払い]に「Suica」「PASMO」は未対応なので、日本ではあまり意味をなさない設定です。
とはいえ日本では昨今、クレジットカードの NFC 決済を利用する電車やバスのタッチ乗車も広がってきてはいるので、今後は[本人確認の設定]並びに[交通機関の支払い]も意味が出てくるかもしれません。何にしろ、日本人にとってはあまり慣れていないことをさせられ兼ねない設定ですね。
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