この記事のポイント
- 新世代 Android OS「Android 16」にて、バッテリー劣化抑制機能「バッテリーの健全性アシスタント(Battery health assistance)」がついに導入
- 「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」「Pixel Tablet」を除く、「Pixel 6a」以降の Google Pixel デバイスに導入
- 「Pixel 9a」については「バッテリーの健全性アシスタント」設定を ON / OFF できず、強制 ON
Google は 2025 年 6 月 10 日(火)、Google Pixel デバイスに対する新世代 Android OS「Android 16」メジャーアップデートをリリースしました。
「Android 16」では、「ライブアップデート」、「LE Audio」対応補聴器接続時機能強化、「高度な保護機能(Advansed Protection)」などの新機能が多数導入されていますが、以前、オリジナルプロセッサ「Tensor G4」搭載廉価版 Google Pixel デバイス新世代「Pixel 9a」に導入される新機能としてその存在が確認されていたバッテリー劣化抑制機能「バッテリーの健全性アシスタント(Battery health assistance)」も、「Android 16」にてついに導入されました。ただし「バッテリーの健全性アシスタント」は、「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」「Pixel Tablet」を除く、「Pixel 6a」以降の Google Pixel デバイスに導入されています。
Android 設定の「バッテリー」→「バッテリーの健全性」→「バッテリーの健全性アシスタント」と進むことで、ON / OFF 設定にアクセス可能。ちなみに、存在確認時点で事前に告知されていた通り、「Pixel 9a」については「バッテリーの健全性アシスタント」設定を ON / OFF できず、強制 ON となります。
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バッテリー劣化抑制機能「バッテリーの健全性アシスタント」は、バッテリーの劣化を自動で抑制して長持ちさせるためのソフトウェアです。具体的には、バッテリーパフォーマンスを安定させるために 200 回から 1,000 回のバッテリー充電サイクルにおいて、段階的に最大電圧を調整。最大電圧が調整されるため、もちろん同時に充電速度も自動調整され、充電性能も変化します。
バッテリーは消耗品であるため、使用回数 / 使用年数が多く長くなるにつれ、充電性能が低下しやバッテリー容量も少しづつ少なくなっていきます。しかし「バッテリーの健全性アシスタント」を導入することで、この使用回数 / 使用年数が多く長くなるにつれ性能が低下し容量も少なくなるバッテリーの劣化をできるだけ抑制することができ、結果的に Google Pixel デバイスの寿命が長くなるわけです。
充電効率を最適化する「アダプティブ充電」or「80% まで充電」を利用しつつ「バッテリーの健全性アシスタント」も併用することで、より Google Pixel デバイスを長く利用できるようになります。利用しない理由はないので、Google Pixel ユーザーはこれらのバッテリー劣化抑制機能を必ず利用するようにしましょう。
バッテリーの健全性アシスタント
Google Pixel 9a の場合:
リチウムイオン バッテリーは消耗品であるため、最終的には交換が必要です。Google Pixel 9a では、適用されるソフトウェア アップデートにより、使用年数が長くなっても長期的にバッテリーの健全性とパフォーマンスを自動で管理できます。このソフトウェアは、バッテリーのパフォーマンスと劣化を安定させるため、200 回の充電サイクルから 1,000 回の充電サイクルまで段階的にバッテリーの最大電圧を調整します。
バッテリーは、使用年数が長くなるにつれて駆動時間が少しずつ短くなります。バッテリーの健全性アシスタントは、調整された容量に基づいてスマートフォンの充電速度も調整します。なお、バッテリーの充電性能が若干変化する場合があります。Google Pixel 9a のバッテリーの健全性アシスタントの設定は、ユーザーがカスタマイズすることはできません。
Google Pixel のバッテリーについて – Google Pixel ヘルプ
↓↓↓(2025 年 6 月内容更新)
バッテリー ヘルス アシスタント
重要:
- この機能は Google Pixel 6a 以降でご利用いただけます。
- Google Pixel 9a では、この機能はデフォルトでオンになっており、オフにすることはできません。
- この機能は、Google Pixel Tablet ではご利用いただけません。
リチウムイオン バッテリーは消耗品であるため、最終的には交換が必要です。バッテリー ヘルス アシスタントを利用することで、使用年数が長くなっても長期的にバッテリーの健全性とパフォーマンスを管理できます。このソフトウェアは、バッテリーの最大電圧を段階的に調整します。200 回の充電サイクルから 1,000 回の充電サイクルまで段階的に調整されます。これにより、バッテリーのパフォーマンスと劣化を安定させることができます。
バッテリーは、使用年数が長くなるにつれて駆動時間が少しずつ短くなります。バッテリー ヘルス アシスタントは、調整された容量に基づいてスマートフォンの充電速度も調整します。なお、バッテリーの充電性能が若干変化する場合があります。
バッテリー ヘルス アシスタントをオンまたはオフにする
重要:
- これは、Google Pixel 6a、Google Pixel 7、Google Pixel 7 Pro、Google Pixel 7a、Google Pixel 8、Google Pixel 8 Pro、Google Pixel 8a、Google Pixel 9、Google Pixel 9 Pro、Google Pixel 9 Pro XL、Google Pixel 9 Pro Fold にのみ適用されます。
- バッテリーの健全性とパフォーマンスを維持するため、この機能はオンにしておくことをおすすめします。
Google Pixel 6a から Google Pixel 9 Pro Fold をお使いの場合は、アシスタントのオン / オフを切り替えることができます。
- スマートフォンの設定アプリを開きます。
- [バッテリー]
[バッテリー ヘルス]
[バッテリー ヘルス アシスタント] をタップします。
- [バッテリー ヘルス アシスタントを使用する] をオンまたはオフにします。
Google Pixel 9a では、バッテリー ヘルス アシスタントの設定をカスタマイズしたり、オフにしたりすることはできません。
Google Pixel のバッテリーについて – Google Pixel ヘルプ
Source:Google
よくある質問
Q1: 「バッテリーの健全性アシスタント」とは何ですか?
「バッテリーの健全性アシスタント (Battery health assistance)」は、バッテリーの劣化を抑制するためのソフトウェア機能です。この機能は、バッテリーの最大電圧を段階的に調整することで、バッテリーのパフォーマンスと劣化を安定させ、長期的にバッテリーの健全性とパフォーマンスを管理し、デバイスをより長く利用できるようにすることを目的としています。
Q2: どの Google Pixel デバイスで利用できますか?
この機能は、Pixel 6a 以降の Google Pixel デバイスに導入されています。具体的には、以下のモデルで利用可能です: Pixel 6a、Pixel 7、Pixel 7 Pro、Pixel 7a、Pixel 8、Pixel 8 Pro、Pixel 8a、Pixel 9、Pixel 9 Pro、Pixel 9 Pro XL、Pixel 9 Pro Fold。ただし、Pixel 6、Pixel 6 Pro、および Pixel Tablet ではこの機能は利用できません。
Q3: 「バッテリーの健全性アシスタント」はどのように機能しますか?
この機能は、バッテリーのパフォーマンスを安定させるために、200 回 から 1,000 回 の充電サイクルにおいて、段階的にバッテリーの最大電圧を調整します。最大電圧が調整されると、それに応じて充電速度も自動で調整され、充電性能がわずかに変化する場合があります。これにより、バッテリーの劣化を可能な限り抑制し、結果的に Google Pixel デバイスの寿命を延ばします。
Q4: 「バッテリーの健全性アシスタント」は ON/OFF できますか?
Pixel 6a から Pixel 9 Pro Fold をお使いの場合は、この機能を ON/OFF で切り替えることができます。設定アプリを開き、[バッテリー] > [バッテリー ヘルス] > [バッテリー ヘルス アシスタント] の順にタップし、[バッテリー ヘルス アシスタントを使用する] を ON または OFF に切り替えます。Pixel 9a については、この機能がデフォルトで ON になっており、ユーザーがカスタマイズしたり、OFF にしたりすることはできません。Google は、バッテリーの健全性とパフォーマンスを維持するため、この機能を ON にしておくことを推奨しています。
Q5: バッテリーの寿命を最大限に延ばすためのヒントはありますか?
「バッテリーの健全性アシスタント」と合わせて、以下の対策を行うことで、Google Pixel デバイスをより長く利用できます: アダプティブ充電や 80% まで充電などの充電効率最適化機能を利用する。充電は涼しい場所 (約 25℃) で行い、直射日光や外部熱源への露出を制限する。Android のバージョンを最新の状態に保つ。日常のバッテリー消費を抑えるため、不要な機能を OFF にする。30 日以上スマートフォンを保管する場合は、50% 以上充電した状態で保管する。35℃ を超える高温環境に 6 時間 以上継続してさらすことを避ける。
Q6: バッテリーの状態を確認する方法はありますか?また、バッテリー交換の目安は?
バッテリーの状態の確認: Pixel 8a 以降のモデルでは、「バッテリーの健全性」機能で、バッテリーの残りの容量が元の容量と比較して推定値で表示されます。スマートフォンの設定アプリを開き、[バッテリー] > [バッテリーの健全性] の順にタップすると、バッテリーの状態が「正常」または「低下」と表示されます。「低下」はバッテリー容量が 80% を下回ったことを示します。Pixel 6a、Pixel 7、Pixel 7 Pro、Pixel 7a、Pixel 8、および Pixel 8 Pro では、バッテリーの健全性ステータスは表示されません。Pixel 8a 以降では、「設定」>「デバイス情報」>「バッテリー情報」で充電サイクル数を確認できます。バッテリー交換の目安: リチウムイオンバッテリーは消耗品であり、最終的には交換が必要です。Google は、バッテリーの残りの容量が 80% 未満になった場合、または以下の充電サイクル数に達した場合に、バッテリー交換を推奨しています: Pixel 3 から Pixel 8 Pro、および Pixel Fold: 約 800回 の充電サイクルで 80% の容量を維持するように設計されています。Pixel 8a 以降: 約 1,000 回 の充電サイクルで 80% の容量を維持するように設計されています。バッテリーを交換すると、スマートフォンの性能が向上し、駆動時間が長くなり、Pixel スマートフォンの有用な寿命を延ばすのに役立ちます。
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