この記事のポイント
- Google、「Google ビジネス プロフィール」ユーザー主導による不正な自作自演クチコミのレビューゲーティング行為に対して表示する警告「消費者アラート」の世界展開を発表
- たとえば施設に訪れたことがないユーザーによる不正な[★★★★★(星 5)]クチコミ投稿を AI が頻繁に再確認して検知するなど、不正行為のパターンを特定
- 特定された不正[★★★★★(星 5)]クチコミは削除されつつ、レビューゲーティングを行っているスポットであることを一般ユーザーに知らせるために、「消費者アラート」として警告表示
日本において先月 2025 年 3 月 18 日(火)、医療法人社団スマイルスクエアが経営する診療所「スマイル+ さくらい歯列矯正歯科二子玉川(MAP)」が行った「Google マップ」クチコミ投稿機能悪用ステルスマーケティング(レビューゲーティング)行為に対し、「景品表示法」違反行為として日本行政機関「消費者庁」が措置命令を下したのはまだ記憶に新しい話。
そんな中 Google は 2025 年 4 月 7 日(月)、「Google マップ」「Google ビジネス プロフィール」における詐欺撲滅施策の一環として導入している Google AI「Gemini」を用いた検出システムの強化を発表すると共に、「Google ビジネス プロフィール」ユーザー主導による不正な自作自演クチコミのレビューゲーティング行為に対して表示する警告「消費者アラート」の世界展開を発表しました。
そもそも「Google マップ」では、たとえば「Google ビジネス プロフィール」ユーザーが業者や一般ユーザーに依頼して偽の[★★★★★(星 5)]レビューを投稿させる自作自演クチコミの作為的な不正行為を、ポリシー違反として固く禁止しています。しかし、悪意ある「Google ビジネス プロフィール」アカウントによるこの不正行為が後を絶たないのが現状。
そこで Google は、たとえば施設に訪れたことがないユーザーによる不正な[★★★★★(星 5)]クチコミ投稿を AI が頻繁に再確認して検知するなど、不正行為のパターンを特定。そして特定された不正[★★★★★(星 5)]クチコミは削除されつつ、レビューゲーティングを行っているスポットであることを一般ユーザーに知らせるために、「消費者アラート」として警告表示します。
「消費者アラート」が表示されたスポットでは、不正行為を行っている可能性があることが一般ユーザーに向けて公開されるほか、クチコミ投稿制限やクチコミ非表示などが一定期間行われます。

このレビューゲーティングを行っているスポットに対する「消費者アラート」表示は、まずは米国 / 英国 / インドで展開されますが、2025 年 5 月より世界中に展開が拡大される予定です。
Source:Google
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