この記事のポイント
- Google、2024 年 12 月版「Pixel Drop」の一つとして、当初は 2025 年 1 月展開予定として発表していた新しいセキュリティ機能「ID チェック」を、2024 年 12 月下旬より新世代 OS「Android 15」を実装する Google Pixel デバイスに展開開始
- 「ID チェック」は、自宅や職場などの「信頼できる場所」以外の場所でセキュリティ設定などの機密情報を操作する場合に、クラス 3 レベルの生体認証(指紋認証 / 顔認証)による本人確認を必須とし、セキュリティ性を高めリスクを軽減する機能
- 「盗難保護」機能の新たな一つとして設定が新設
Google は、Google Pixel デバイス向け新機能「Pixel Drop」の 2024 年 12 月版の中の一つとして、当初は 2025 年 1 月展開予定として発表していた新しいセキュリティ機能「ID チェック」を、2024 年 12 月下旬より新世代 OS「Android 15」を実装する Google Pixel デバイスに展開開始しました。
2024 年 12 月版「Pixel Drop」の中の一つ「ID チェック」は発表当初、「Android ベータ プログラム」に登録していてプレリリース版「Android 15」を適用している Google Pixel デバイス向けにベータ版機能として提供されていて、正式版は 2025 年 1 月展開予定と発表されていました。しかし 2024 年 12 月下旬、予定よりも早く展開が開始されたわけです。
Google Pixel デバイス向けの新しいセキュリティ機能「ID チェック」は、自宅や職場などのいわゆる「信頼できる場所」以外の場所でセキュリティ設定などの機密情報を操作する場合に、クラス 3 レベルの生体認証(指紋認証 / 顔認証)による本人確認を必須とし、セキュリティ性を高めリスクを軽減する機能です。要は、Android デバイスが持ち去られて何らかの方法で画面ロックが突破されセキュリティ関連設定を変更されそうになった場合でも、「ID チェック」が ON になっている場合は生体認証が必須となるために本人確認ができず、セキュリティ関連設定が変更されるリスクを大幅に軽減できるわけです。
そんな「ID チェック」は、「信頼できる場所」以外の場所で画面ロック設定変更や「Google パスワード マネージャー」アクセスなどを含む以下の操作を行うシーンで発動します。この仕様のため、例えば Android デバイスの「デバイスのロック解除」設定を行う際はパターン / PIN / パスワード認証が求められつつ、「ID チェック」発動条件下ではさらに生体認証による本人確認も求められます。
■「ID チェック」生体認証発動シーン |
・「Google パスワード マネージャー」のパスワードとパスキーにアクセスする場合 ・「Chrome」以外のブラウザアプリで「Google パスワード マネージャー」からパスワードを自動入力する場合 ・PIN / パターン / パスワードなどの画面ロック設定を変更する場合 ・指紋認証や顔認証などの生体認証データを変更する場合 ・出荷時の設定にリセットする場合 ・「デバイスを探す」を OFF にする場合 ・「盗難保護」機能のいずれかを OFF にする場合 ・「信頼できる場所」を表示する場合 ・「ID チェック」を OFF にする場合 ・現在のデバイスを使用して新しいデバイスをセットアップする場合 ・Google アカウントを追加または削除する場合 ・「開発者向けオプション」にアクセスする場合 |
Android 10 以降の Android デバイスには、デバイスが他人に持ち去られたことを検知すると画面ロックを掛ける「盗難検出ロック」とデバイスがオフラインになるとすぐに画面ロックを掛ける「オフライン デバイスのロック」の 2 つの自動ロック設定がセットになった「盗難保護」機能が実装されていますが、「ID チェック」もその「盗難保護」機能の新たな一つとして設定が新設されています。




2024 年 12 月版「Pixel Drop」の一つ「ID チェック」は、「Google Play 開発者サービス」アプリに帰属する機能です。「Google Play 開発者サービス」アプリを最新版にアップデートしつつ、「盗難保護」設定から「ID チェック」を 確認してみてください。
「Google Play 開発者サービス」アプリリンク

Source:Google
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