この記事のポイント
- 「Pixel 8」「Pixel 8 Pro」がいつの間にか「Android eSIM 転送機能(eSIM クイック転送)」に対応
- ほかの Android デバイスで使用している物理 SIM / eSIM をプロファイル再発行など不要で手軽に転送設定できる機能
- まずは NTT ドコモから(Google Pixel / Galaxy)
Apple 製の一部 iPhone ではすでに実装されている、対応するキャリアの eSIM または SIM(USIM)カード情報を新たに使用する iPhone に eSIM として転送し利用開始できる「eSIM クイック転送(eSIM 転送機能)」。
「eSIM 転送機能」は当初、海外で提供開始されていて、その後日本国内でも Apple「eSIM クイック転送」対応キャリアとして NTT ドコモやソフトバンクなどがサービスを提供開始しています。また Android に対しても、Apple「eSIM クイック転送」と同等の「eSIM 転送機能」が 2023 年後半より海外で提供が開始されています。
そんな便利な「eSIM 転送機能」ですが、Android 14 を搭載する新世代 Google Pixel デバイス「Pixel 8」「Pixel 8 Pro」にて、いつの間にか利用できるようになった模様です。また現時点では、別の Android デバイスにて使用している NTT ドコモ回線を、「eSIM 転送機能(Android eSIM 転送機能)」にて「Pixel 8」「Pixel 8 Pro」に移行することができます。
実際に私も、メインで NTT ドコモ回線を利用している「Pixel Fold」からサブ機の「Pixel 8 Pro」に、「Android eSIM 転送機能」を利用して eSIM を移行してみました。というか、できました。できちゃいました。
具体的には、「Pixel 8 Pro」の[+ SIM の追加]から[他のデバイスから SIM を移行する]をタップし、「Pixel Fold」の画面ロックを解除しつつ「Pixel 8 Pro」と「Pixel Fold」の画面指示に従って「eSIM クイック転送」を行う流れです。その所要時間、1 ~ 2 分程度でした。
「ahamo」を含む NTT ドコモのユーザー自身による eSIM 発行 or eSIM 移行はこれまで、NTT ドコモ回線に接続しつつ「ドコモオンラインショップ」もしくは「ahamo」サイトにアクセスして「d アカウント」と「パスキー」を利用してログインし、さらに eSIM を利用する端末識別番号「EID」を入力するなどのクソ面倒な手続きが必要だったのですが、「Android eSIM 転送機能」ではそれら面倒な手続き一切不要の簡単な eSIM 発行 or eSIM 移行が可能です。びっくりするくらい簡単で、本当にびっくりしました。逆に、「Pixel Fold」に戻すのが面倒でしたが。
「Pixel 8」「Pixel 8 Pro」の NTT ドコモ「Android eSIM 転送機能」がいつから提供開始されていたのかは不明ですが、NTT ドコモは公式ページ「Android eSIM 転送機能について」も用意していることから、実は Android でも提供開始されていたか間もなく提供開始正式発表予定だったか何かと予想されます。また「Android eSIM 転送機能について」ページによると、Android 14 を搭載する Samsung Galaxy デバイスも「Android eSIM 転送機能」に対応している模様。
このほか、「Pixel Fold」や「Pixel 7a」では[他のデバイスから SIM を移行する]が表示されなかったため、Android 14 を搭載しているからといって必ずしも「Android eSIM 転送機能」が利用できるわけではない模様です。
Source:NTT ドコモ
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