この記事のポイント
- IT 専門調査会社 IDC、日本国内における 2023 年スマートフォン市場調査結果を報告
- スマートフォンの出荷台数は 828 万台で前年同期比 -2.4% の減少
- 「Google Pixel」日本国内シェア率は 2022 年から 2023 年に掛けてなんと 527% も急成長
IT 専門調査会社 IDC は 2024 年 3 月 5 日(火)、日本国内における 2023 年スマートフォン市場調査結果を報告しました。
それによると、日本における 2023 年第 4 四半期の携帯電話出荷台数は合計 830 万台で、前年同期比 -3.5% の減少となった模様。そのうちスマートフォンの出荷台数は 828 万台(99.75%)ですが、スマートフォン出荷台数は前年同期比 -2.4% の減少となりました。つまり、減少率のうちの 1/3 程度はスマートフォンではない携帯電話(ガラケー)ということになります。
日本における 2023 年のスマートフォンメーカーシェア率は、1 位:Apple(51.9%)/ 2 位:シャープ(10.9%)/ 3 位:Google(10.7%)/ 4 位:Samsung(6.3%)/ 5 位:京セラ(5.4%)/ 6 位:Lenovo(Motorola)(5.4%)。ちなみに 2022 年は、1 位:Apple(49.0%)/ 2 位:Lenovo(Motorola / FCNT)(10.9%)/ 3 位:シャープ(10.6%)/ 4 位:Samsung(9.1%)/ 5 位:京セラ(5.3%)/ 6 位:Google(1.5%)でした。
2022 年から 2023 年にかけて、依然 Apple のシェア率がかなり高い位置でトップとなっていることは変わりませんが、それ以下については激しく入れ替わっています。特に驚きなのが、Google(Google Pixel)の急成長ぶりです。
「Google Pixel」は 2022 年のシェア率 1.5% から、2023 年は一気に 10.7% ととなりました。この日本における出荷台数ベースのシェア率は、なんと 527% もの成長となっています。
ちなみに以前、「Google Pixel」の 2023 年第 2 四半期日本国内スマートフォン市場シェア率は 12% で、前年同期比は 6 倍となったことが国際金融市場関連ニュースサイト Investing.com によって報告されています。今回の IDC による報告は、その続きのようなものです。
IDC によると、日本における携帯電話市場はやはり MNO キャリアの存在が大きい模様。Google においては「Pixel 7a」より、それまでのソフトバンクと KDDI(au)に加えて NTT ドコモからも発売され、国内大手 3 大キャリアでの「Google Pixel」の取り扱いが開始されています。今回の「Google Pixel」の 527% もの急成長は、やはりそれが拍車をかけていると言っても過言ではないでしょう。
そして 2024 年、さらなる「Google Pixel」の急成長が期待されます。
Source:IDC
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