Google、Bardを「Gemini」にリニューアル

Google は 2024 年 2 月 8 日（木）、丁度 1 年前の 2023 年 2 月 6 日（月）に実験的会話型言語モデル「LaMDA」を搭載する対話型 AI サービスとして発表した「Bard」を、最先端大規模言語モデル「Gemini」を搭載する同名のサービス「Gemini」としてリニューアルしました。

「Bard」の「Gemini」へのリニューアルは、2024 年 2 月 1 日（木）より日本でも利用できるようになった最先端大規模言語モデル「Gemini（Gemini Pro）」搭載対話型ジェネレーティブ AI サービス「Bard」の提供言語と地域の大幅拡大に合わせたリニューアルです。これまでの「Bard」と同じように「Google AI」に直接アクセスできるサービスとして利用可能ですが、注意をそらすような視覚要素を減らし読みやすさを向上させつつ、シンプルな操作へと UI も更新されています。もちろん、「Gemini」は今後もさらに進化していく予定です。

Android 版「Gemini」アプリ登場

「Bard」の「Gemini」へのリニューアルに合わせて、Android 版「Gemini」アプリも登場します。

Android 版「Gemini」アプリはまずは米国（英語）で提供されますが、近日中に米国以外の英語圏でも展開されるほか日本語と韓国語もサポートされ、それらの対応地域でも順次展開される予定となっています。「Bard」は当初、米国（英語）で提供開始されたのちに「Google I/O 2023」にて日本語と韓国語もサポート開始されたので、Android 版「Gemini」アプリもそれと同じような展開となるわけです。

このほか iOS 版「Gemini」アプリは提供されませんが、iOS 版「Google」アプリ内に「Gemini」が組み込まれます。

Android 版「Gemini」アプリ

iOS 版「Google」アプリ

「Gemini Ultra 1.0」搭載「Gemini Advanced」提供

さらに、最先端大規模言語モデル「Gemini」の中の最高性能 AI モデル「Gemini Ultra 1.0（Gemini Ultra）」を搭載する新サービス「Gemini Advanced」も提供されます。

「Gemini Advanced」は、コーディング / 論理的推論 / 示唆も含む指示への対応 / クリエイティブコラボレーションなど、より複雑なタスクをより効率的に行うことができる点が特徴。また、マルチモーダル機能の拡張 / コーディング機能のさらなる強化 / ファイルやドキュメントをアップロードしてより深く分析する機能など、今後数か月間にわたって新機能や限定機能も継続的に追加予定です。

ただし「Gemini Advanced」は、Google 提供の有料オンラインストレージサービス「Google One」の月額税込み 2,900 円新プラン［AI プレミアム（2TB）］に加入することで利用できるようになります。初回 2 か月のみ無料でお試しも可能ですが、［AI プレミアム（2TB）］は年単位支払い未対応で、今のところ月単位支払いのみの対応となります。

このほか「Google One」5TB 以上のプランでは、2024 年 7 月 31 日（水）までの期間限定で追加料金なしの「Gemini Advanced」利用が可能です。

現在 5 TB 以上のプランでは、2024 年 7 月 31 日までの期間限定で、追加料金なしで AI プレミアム機能にアクセスできます。

Get Google One AI Premium benefits – Google One ヘルプ

「Gemini Advanced」を利用するには［AI プレミアム（2TB）］への加入が必須となりますが、そもそも「Gemini Advanced」はまずは英語にて 150 以上の国と地域で提供されるため、提供開始時点では日本語利用ができません。「Gemini Advanced」が日本語で解禁されてからの「Google One AI プラン」への加入でも良いかもしれないですね。

Source：Google