Android Chrome

Android 16「高度な保護機能(Chrome)」3つの方法でユーザーを保護

  • Google、新世代 Android OS「Android 16」で導入したデバイス保護機能「高度な保護機能」における、Android 版「Chrome」アプリ向けセキュリティ機能の詳細を公開
  • Android 版「Chrome」アプリにおいては 3 つの方法でユーザーを保護
  • 常に安全な接続を使用(HTTPS)、完全なサイト分離、JavaScript の最適化

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Google は 2025 年 7 月 8 日(火)、新世代 Android OS「Android 16」で導入した Android システムベースの強力なデバイス保護機能「高度な保護機能(Advansed Protection)」における、Android 版「Chrome」アプリ向けセキュリティ機能の詳細を公開しました。

「高度な保護機能」を ON にした場合、オンライン攻撃 / 有害アプリ / 安全ではない接続 / USB 保護 / 危険な WEB サイト / 詐欺電話からユーザーを保護してくれるようになるのですが、特に Android 版「Chrome」アプリにおいては 3 つの方法でユーザーを保護してくれます。その方法は、常に安全な接続を使用(HTTPS)、完全なサイト分離、そして JavaScript の最適化です。

常に安全な接続を使用(HTTPS)

「高度な保護機能」を ON にしている場合、可能な限り暗号化された安全な通信を維持するために、暗号化通信(SSL)導入済み HTTPS サイトへの接続が常に徹底されます。

つまり、SSL を導入していないサイトにアクセスしようとした場合、Android 版「Chrome」アプリは徹底的に警告を表示します。「高度な保護機能」を OFF にしている場合でも、Android 版「Chrome」アプリ「プライバシーとセキュリティ」設定内の「常に安全な接続を使用する」からこの機能のみを ON にすることも可能です。

完全なサイト分離

万が一、悪意のある WEB サイトを訪れてしまった場合でもその影響が他の WEB サイトや重要な情報に及ぶのを防ぐ保護機能として、それぞれのタブで開いている WEB サイトをそれぞれ独立した表示に隔離するためにメモリ内分離機能(サイト分離)が機能します。

これは、Android 版「Chrome」アプリにデフォルトで実装されている機能ですが、「高度な保護機能」を OFF にしている場合は、ユーザーが WEB サイトにログインした場合かユーザーが WEB サイトでフォームを送信した場合にのみ機能する仕様となっています。しかし「高度な保護機能」を ON にしている場合は、WEB サイトごとに完全に分離されます。

ただしこの「高度な保護機能」を ON にしている場合の WEB サイト完全分離は、メモリを多く消費する可能性もあるため、4GB RAM 以上を搭載する Android デバイスにて機能します。

JavaScript の最適化

「高度な保護機能」を ON にした場合の JavaScript の最適化では、WEB サイトを高速に表示するためのこの最適化技術「V8 JavaScript エンジン」を無効化します。

「V8 JavaScript エンジン」は WEB サイトを高速に表示する一方で、過去にサイバー攻撃の温床となる脆弱性を生み出すことにもなった、いわば「諸刃の剣」的な技術です。そのため、「高度な保護機能」を ON にしている場合は、この「V8 JavaScript エンジン」が無効化されます。

「高度な保護機能」を OFF にしている場合でも、Android 版「Chrome」アプリ「プライバシーとセキュリティ」設定内の「JavaScript の最適化とセキュリティ」からこの機能のみを ON にすることも可能です。また、「JavaScript の最適化とセキュリティ」を ON にしたとしても例外サイトを追加することも可能。

「Chrome」アプリリンク

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Source:Google

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