この記事のポイント
- Google、「Android 15 Beta 2」と共に新機能「プライベート スペース(Private space)」を発表し提供開始
- デバイス内に認証を行わないとアクセスできないスペースを作成することで、機密性の高いアプリを格納しておくことができるセキュリティ機能
- メインの Google アカウントで運用する既存のメインスペース内にサブ Google アカウントの「プライベート スペース」を作成し、サブアカウント運用できる仕様
Google は 2024 年 5 月 15 日(水)に、次期 Android OS「Android 15」に向けたベータ版 OS「Android 15 Beta」のセカンドアップデート「Android 15 Beta 2」をプレリリース版 Android OS 試用プログラム「Android ベータ プログラム」に登録している「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」以降の Google Pixel デバイスに配信開始すると共に、「Android 15」に提供予定の新機能「プライベート スペース(Private space)」を発表しました。
「Android 15」新機能「プライベート スペース」は、デバイス内に認証を行わないとアクセスできないスペースを作成することで、機密性の高いアプリを格納しておくことができるセキュリティ機能です。既存の画面ロック解除認証に加えて「プライベート スペース」専用の画面ロック解除認証も設定できるため、かなりセキュアに運用することができます。
そんな「プライベート スペース」は、「Android 15 Beta 2」を適用している Google Pixel デバイスで先行利用可能です。で、実際に「Android 15 Beta 2」を適用した手持ちの「Pixel 8 Pro」で「プライベート スペース」を利用してみました。
「プライベート スペース」は一見、認証必須のセキュアなスペースを作成してそこに任意のアプリを放り込んで格納できるように思えますが、実はそうではなく、メインの Google アカウントで運用する既存のメインスペース内にサブ Google アカウントで運用する「プライベート スペース」を作成する仕様となります。
※「プライベート スペース」使用時は必ずしもメインアカウントとサブアカウントは分ける必要はなく、同一アカウントで「プライベート スペース」を運用することも可能
そしてこのサブ Google アカウント運用となる「プライベート スペース」最大の目玉は、例えば「LINE」アプリなど、本来は 1 アプリ 1 アカウントしか登録出来ないアプリにおいてもクローン運用ができる点。メインスペースと「プライベート スペース」とでそれぞれ「Google Play ストア」アプリが用意されるため、そこからそれぞれに「LINE」アプリをインストールしつつそれぞれ別の「LINE」アカウントでログインすることで、一台の Android(Android 15)デバイスにおける「LINE」デュアルアカウント運用が実現します。
実際に私も、メインスペースで使用している「LINE」アプリとは別に「プライベート スペース」に「LINE」アプリをインストールしてメインとは異なるアカウントを登録したところ、利用できました。利用できてしまいました。
しかも、「プライベート スペース」にインストールしているアプリは、「プライベート スペース」設定から(ロック状態では)非表示にすることも可能。また「プライベート スペース」は簡単に削除もできるため、証拠隠滅も簡単です。こんなの、不●や浮◉で多用される未来しか見えないですよね。
ということで、よからぬ運用方法しか思い浮かばない「プライベート スペース」ですが、次期 Android OS「Android 15」にて本格提供予定です。あかん。
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