この記事のポイント
- 2024 年 12 月版ソフトウェアアップデートを適用した「Pixel 6a」以降の Google Pixel デバイスに、「充電の上限: 80%」が新設
- 新しいバッテリー保護設定「充電の最適化」に格納される設定として、既存の「アダプティブ充電」か「充電の上限: 80%」を選択する仕様
- 「充電の上限: 80%」は、バッテリー充電上限を強制的に 80% に制限してバッテリーへの負担を軽減する、単純なバッテリー保護設定
Google Pixel デバイスに対して 2024 年 12 月 5 日(木)に配信開始されたセキュリティアップデートを含む 2024 年 12 月版ソフトウェアアップデート適用後、新しい充電設定「充電の上限: 80%」が新設され利用できるようになりました。
「Pixel 3」以降の Google Pixel デバイスには以前より、高温環境で数時間以上充電し続けている場合や数日間充電し続けている場合といった特定条件下において、バッテリー充電を 80% で自動停止する「バッテリー保護機能(充電を一時的に制限しています)」が実装されています。この「バッテリー保護機能」は、バッテリーへの負担を減らしてバッテリー寿命を延ばすための保護機能です。
この Google Pixel デバイスの「バッテリー保護機能」は特定条件下において自動的に起動する一方で、これまではユーザーが設定を ON / OFF することがてきなかったため、ある意味ランダムで発生する機能となっていました。
しかし 2024 年 12 月版ソフトウェアアップデートにて、ようやくこの「バッテリー保護機能」が「充電の上限: 80%」設定として新設され、ユーザー自身で起動設定できるようになりました。ただし「充電の上限: 80%」は ON / OFF 設定というわけではなく、新しいバッテリー保護設定「充電の最適化」に格納される設定として、既存の「アダプティブ充電」か「充電の上限: 80%」を選択する仕様となります。
ちなみに既存の「アダプティブ充電」は、たとえば起床時など、ユーザーが電源から取り外す時間の直前にバッテリーが 100% になるよう、充電速度を自動調整してくれる AI 機能です。AI が学習したユーザーのデバイス未使用時間帯における充電速度が調整されることで、バッテリーへの負担が軽減されます。これにより、バッテリー寿命が伸びるわけです。
一方、今回新設された「充電の上限: 80%」は、バッテリー充電上限を強制的に 80% に制限してバッテリーへの負担を軽減する、単純なバッテリー保護設定です。「充電の上限: 80%」は、2024 年 12 月版ソフトウェアアップデートを適用した「Pixel 6a」以降の Google Pixel デバイスに新設されます。
Google Pixel のバッテリーを長持ちさせるために、スマートフォンの充電を 80% に制限できます。この機能は Google Pixel 6a 以降のデバイスでご利用いただけます。
Google Pixel のバッテリーを長持ちさせる | Google Pixel ヘルプ
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一応、新たなバッテリー保護設定「充電の最適化(充電の最適化を使用する)」自体を OFF にして、「アダプティブ充電」も「充電の上限: 80%」も完全 OFF にすることも可能です。が、もちろんオススメはしません。
Source:Google
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