当サイト「Jetstream」管理人兼ライターの石井順です。いつもご覧いただき、誠にありがとうございます。
昨今のスマートフォンやモバイルネットワーク対応スマートウォッチは、組み込み型 SIM カード「eSIM(Embedded SIM)」搭載が主流。MNP 転出 / 転入や新規「eSIM」プラン購入時でも、「eSIM」プロファイルをダウンロードしてすぐに開通できるため、リードタイムもほぼなくなり便利になりましたよね。
しかし、例えば Nothing 製スマートフォン「Phone (1)」「Phone (2)」「Phone (2a)」など、「eSIM」非対応の機種もまだまだあったりします。特に、世界的にかなり人気な「Phone (2a)」ですた、「eSIM」非対応で残念でした。
私、NTT ドコモ × 1、楽天モバイル × 2、ワイモバイル × 1、y.u mobile × 1 の、合計 5 回線を常時運用していて、「eSIM」サービスに対応していない y.u mobile 以外は、4 回線すべて「eSIM」に切り替えています。つまり、この保有回線と運用状況で「eSIM」非対応の「Phone (2a)」を運用する場合は「y.u mobile」一択。
“eSIM 非対応機種って選択肢も狭まるしとっても不便だな”、と思っていたのですが、SIM カードに「eSIM」プロファイルを登録できる SIM サービス「5ber.eSIM(5ber eSIM Card)」というものを見つけてしまいました。これがなかなか曲者ではあるのですが、一個持ってても損はないほど強者サービスなんです。
「5ber.eSIM(5ber eSIM Card)」
「5ber.eSIM(5ber eSIM Card)」は、香港企業「iFREE GROUP」が提供する SIM サービスで、それそのものは SIM カードなのですが、スマートフォンに SIM カードを挿入しつつ専用アプリ「5ber.eSIM」をインストールすることで、「5ber.eSIM」アプリを通して「eSIM」プロファイルを SIM カードに登録できるという代物です。ゲームソフトを書き換えできる、任天堂「ファミコン」の「ファミリーコンピュータ ディスクシステム」みたいな。
単純に、「eSIM」非対応デバイスでも「5ber.eSIM」SIM カードを通して「eSIM」を利用できるようになるということ。私のように運用回線をほぼ「eSIM」に切り替えてしまっている場合でも、SIM カードに戻すことなく、「5ber.eSIM」を活用して「eSIM」回線を利用できてしまうわけです。強者過ぎる。
「5ber.eSIM」には海外渡航などで役立つ専用「eSIM」プランも用意されていますが、やはり各キャリアの「eSIM」プロファイルをダウンロートして利用できてしまう点が最大の利点となっています。ちなみに「5ber.eSIM」は海外サービスですが、公式ページは日本語表示にも対応しています。
「5ber.eSIM」には最大 15 個までの「eSIM」プロファイルをダウンロード可能ですが、プロファイルダウンロード回数が制限されている「Standard($12)」と、無制限でダウンロードできる「Premium($25)」の、2 つのバージョンが用意されています。そしてこの「Standard」「Premium」は共に、Android のみ対応。iOS 非対応です。
ただし 2024 年 8 月、iOS にも対応した無制限ダウンロード対応の新バージョン「Ultra($28)」が新登場しました。「5ber.eSIM」、待望の iOS 対応です。
「5ber.eSIM」バージョンの「Standard($12)」「Premium($25)」「Ultra($28)」はそれぞれ、送料も含んだ価格です。海外メール便での配送となるので、手配後は 1 ~2 週間程度での到着となります。
曲者
「5ber.eSIM」が曲者なのは、すべての Android デバイスとすべての「eSIM」対応キャリアで利用できるわけではない点。
SIM カードを入れて「5ber.eSIM」アプリをダウンロードしてみないとプロファイルのダウンロードができるかできないのかがわからないのですが、Google Pixel デバイスであれば基本的にダウンロードできます。そして肝心な「Phone (2a)」は、今のところプロファイルのダウンロード不可。
ただし、Google Pixel デバイスなどで「5ber.eSIM」にプロファイルをダウンロードして、その「5ber.eSIM」を「Phone (2a)」に挿入すると、なんとダウンロードしたプロファイルの「eSIM」サービスを「Phone (2a)」で使えてしまいます。
また「5ber.eSIM」は、「eSIM」に対応しているすべてのキャリアに対応していうるわけでもありません。私の環境で検証したところ、楽天モバイルとワイモバイルの「eSIM」は使えましたが、NTT ドコモの「eSIM」はプロファイル登録時にエラーとなり、結果的に使えませんでした。
簡単!「eSIM」登録
「5ber.eSIM」に「eSIM」プロファイルをダウンロードする方法は、とても簡単です。
というか一般的なプロファイルダウンロードと同じで、「eSIM」プロファイルダウンロード用の QR コードを「5ber.eSIM」アプリから読み込むだけ。キャリア側で「eSIM」発行 / 再発行手続きを行ったら、発行される QR コードを「5ber.eSIM」アプリから読み込みます。
QR コード読み込み後、「eSIM」プロファイルのダウンロードが完了すれば「5ber.eSIM」に「eSIM」が登録されるので、トグルスイッチを ON にすれば開通です。先にお伝えした通り、この状態で「5ber.eSIM」を抜いて別の Android デバイスに挿しても、問題なく利用できます。
もちろん、「5ber.eSIM」から「eSIM」対応デバイスへの、「eSIM」再発行による移動も可能です。
→
→
「5ber.eSIM」、使う使わないは関係なく、一つ持っておくといざというときに役立つはず。「eSIM」対応 / 非対応デバイスを複数保有している場合など、SIM カード再発行も不要になるので、絶対に便利です。オススメですよ!
コメントを残す