この記事のポイント
- Google、次期 Android OS「Android 15」に向けたベータ版 OS「Android 15 Beta」のフォースシステムアップデート「Android 15 Beta 4」を Google Pixel デバイスに対して配信開始
- 正式版「Android 15」公開前の最後のベータ版 OS
- 「Android 15 Beta 4」アップデート後の Android セキュリティパッチレベルは「2024 年 7 月 5 日」、ビルド番号は「AP31.240617.009」、「Google Play 開発者サービス」アプリは v24.23.35 以降へと更新
Google は 2024 年 7 月 18 日(木)、次期 Android OS「Android 15」に向けたベータ版 OS「Android 15 Beta」に対するフォースシステムアップデート「Android 15 Beta 4」を、Google Pixel デバイスに対して配信開始しました。
「Android 15 Beta 4」は、安定性の高いプラットフォーム(Platform Stability)に到達した「Android 15 Beta 3」に続く 2 回目 Platform Stability アップデートで、正式版「Android 15」公開前の最後のベータ版として位置づけられているベータ版 OS です。ただし、正式版「Android 15」配信前に何度かマイナーアップデート「Android 15 Beta 4.x」が配信される可能性は残っています。
「Android 15 Beta 4」は、プレリリース版 Android OS 試用プログラム「Android ベータ プログラム」に登録している「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」以降の Google Pixel デバイスに、「OTA(Over the Air)」でアップデートが配信されています。また、2024 年 5 月 14 日(火)に発売された新世代廉価版 Google Pixel デバイス「Pixel 8a」も「Android ベータ プログラム」対象デバイスに追加されているため、「Pixel 8a」を「Android ベータ プログラム」に登録することで「Android 15 Beta 3」にアップデートすることが可能です。
今回配信開始された「Android 15 Beta 4」では、一部の Google Pixel デバイスで発生しているシステムアップデート後にファクトリーリセットをすると起動できなくなる問題の修正など、複数の不具合が修正されています。
「Android 15 Beta 4」不具合修正 |
・コントラストのせいでクイック設定タイルの一部要素が読みにくくなる不具合を修正 ・OTA システムアップデートのインストール直後にデバイスを工場出荷時の状態にリセット(ファクトリーリセット)すると、一部の Pixel デバイスがまれにが起動できない状態になる問題を修正 ・「Android 15」システムイメージを使用する Android 仮想デバイス(AVD)が埋め込みモードで起動された場合に、AVD の起動に失敗することがある不具合を修正 ・バックアップからデバイスを復元するときに、アプリの通知設定が復元されないことがある不具合を修正 ・「Pixel Fold」でプロセス中に折りたたまれたり展開されたりすると、顔認証によるロック解除を続行できなくなる不具合を修正 ・システムの安定性 / 接続性 / パフォーマンス / 使いやすさ / カメラに影響を与えていたその他のさまざまな不具合を修正 ・フォアグラウンドで実行しているときに、「デジタルカーキー」アプリが低遅延スキャンを実行できない不具合を修正 ・「Android ヘッド トラッキング」サービスで、標準の HOGP(HID Over GATT Profile)サービス UUID(Universally Unique Identifier)ではなくカスタム UUID を使用するように修正 ・「Android ヘッド トラッキング」コーデック機能を使用して、LE オーディオスタックのトランスポートサポートを検出 ・API が提案したトランスポートと Bluetooth スタックによって監視されたトランスポートの間に不一致がある場合に、Bluetooth ペアリング要求が即座に拒否されないように修正(ペアリング成功率向上) |
ただし「Android 15 Beta 4」では、以前から引き続き以下の既知の不具合は残ったままです。
「Android 15 Beta 」既知の不具合 |
・アプリウィンドウが「ピクチャー イン ピクチャー(PiP)」モードに移行しているときに、PiP 移行が完了する前にデバイスを回転させると、PiP ウィンドウが消える ・デバイスのセットアップ中にアカウントを追加するとエラーページが表示 ・Android 15 プレビュー API レベル(VanillaIceCream)がプレビュー構成ウィンドウに表示されず ・「Android Studio」でアップデートを確認する際に、Android 15 プレビュー SDK を含む最新バージョンの Android SDK Build-Tools が提供されない場合がある ・「Android Studio」で新しいプロジェクトを構成するときに、Android 15 プレビュー SDK バージョンが[ターゲット SDK バージョン]および[最小 SDK バージョン]ドロップダウンメニューに表示されない ・Android 15 システムイメージを使用する Android 仮想デバイス(AVD)が組み込みモードで起動されると、AVD が起動に失敗する場合がある ・Android エミュレータの問題により、「AVD」を閉じた後にアプリを「AVD」に再デプロイできないことがある ・Android エミュレータの問題により、聴覚デバイスのアクセシビリティショートカットによって複数の設定アプリウィンドウが起動する ・Android エミュレータの問題により、直接返信を入力中に通知ウィンドウがちらつく ・Android エミュレータの問題により、アプリの認証フローが失敗し[Google Play 開発者サービスが停止し続けます]というメッセージが表示されることがある ・Android エミュレータの問題により、CPU プロファイルの実行時に Simpleperf がクラッシュする ・Android エミュレータの問題により、システム言語設定にリストされている言語で誤った文字が表示される ・Android エミュレータの問題により、QR コードスキャナーに[問題が発生しました]というメッセージが表示され、起動に失敗することがある ・「Android Studio」の問題により、SDK マネージャーを使用して SDK プラットフォームが追加または削除された後、デバイスマネージャーで[システム イメージが見つかりません…]という警告メッセージが一時的に表示されなくなる ・Android エミュレータの問題により、「Google Discover」が読み込まれない場合がある ・「Google ドキュメント」アプリでファイルを作成しているときに、[Android System Intelligence が停止し続けます]というメッセージが表示される ・「Google TV」アプリで動画再生を開始できず、代わりに[Play ムービー & TV は一時的に利用できません]というメッセージが表示されることがある |
「Android 15 Beta 4」アップデート後の Android セキュリティパッチレベルは「2024 年 7 月 5 日」、ビルド番号は「AP31.240617.009」、「Google Play 開発者サービス」アプリは v24.23.35 以降へと更新されます。
■Android セキュリティパッチ |
「2024 年 7 月 5 日」 |
■ビルド番号 |
「AP31.240617.009」 |
■「Google Play 開発者サービス」アプリ |
v24.23.35 以降 |
今後は、2024 年 8 月以降に正式版「Android 15」が公開予定です。
Source:Google
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