この記事のポイント
- Google、Android 新機能「インスタント アクセス ポイント」の提供を発表
- 2024 年 5 月末に Android / Wear OS 向け新機能「New Android Features(2024 年 5 月版)」の一つとして Google から提供が予告されていた「クロスデバイス サービス」の機能の一つ
- Android 版「Google Play 開発者サービス」アプリ v24.28 以降で利用可能
Google は 2024 年 7 月 17 日(水)、改めて公開した Android 関連デバイスのセキュリティと信頼性を高めるための新機能を含む「Google システム アップデート」最新情報の中で、Android 新機能「インスタント アクセス ポイント」の提供を発表しました。
Android 新機能「インスタント アクセス ポイント」は、2024 年 5 月末に Android / Wear OS 向け新機能「New Android Features(2024 年 5 月版)」の一つとして Google から提供が予告されていた「クロスデバイス サービス」の機能の一つです。当初は海外向け表記として「Instant Hotspot(インスタントホットスポット)」なっていたのですが、日本向け表記は「インスタント アクセス ポイント」となることが明らかとなっています。
「インスタント アクセス ポイント」
「インスタントホットスポット」改め「インスタント アクセス ポイント」は、接続元の Android デバイスから接続先の Android デバイスに対して、遠隔で「Wi-Fi アクセス ポイント」を ON にできる機能です。
通常 Android でテザリング「Wi-Fi アクセス ポイント」を利用する場合、接続先の Android デバイスにて「Wi-Fi アクセス ポイント」を ON にする必要があります。しかし新たな「インスタント アクセス ポイント」では、例えば「Pixel Tablet」などの Wi-Fi 対応の Android タブレットから、同じ Google アカウントでログインしている Android スマートフォンに対して遠隔で「Wi-Fi アクセス ポイント」を ON にして、そしてテザリングによる通信を利用できるようになります。
「インスタント アクセス ポイント」を超簡単に言えば、遠隔テザリング実行機能。これと同様の機能として、Chromebook と Android デバイスをペアリングしている際に Chromebook から利用できる「インスタントアクセスポイント」が、以前より提供されています。
「インスタント アクセス ポイント」は、Android 11 以降を搭載する Android デバイスにて、Android 版「Google Play 開発者サービス」アプリ v24.28 以降で利用できるようになります。また実際の設定は、Android デバイス間同士で様々な連携を行うことができる親設定「クロスデバイス サービス」の一つとして展開されます。
実際の「クロスデバイス サービス」設定は、Android 設定の[Google]内にある「デバイス、共有」に新設されます。
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ただし「インスタント アクセス ポイント」は Samsung デバイスと Android Go デバイスでは利用できません。Samsung デバイスには以前より、「インスタント アクセス ポイント」と同等の独自機能「自動 Wi-Fi テザリング」が実装されているため、「インスタント アクセス ポイント」を実装する必要はないわけです。Android Go デバイスについては、軽量版 OS ということで単に機能が省かれているのでしょう。
・クロスデバイス サービスは Android Go デバイスではご利用いただけません。
・この機能は Samsung 製デバイスではご利用いただけません。Samsung 製デバイスでは、代わりに自動アクセス ポイント機能をご使用ください。
Connect personal devices to an instant hotspot – Android Help
「Google Play 開発者サービス」アプリリンク
Source:Google
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