この記事のポイント
- Google、2024 年 5 月版「New Android Features」の一つとして発表した「インスタントホットスポット」の概要を公開
- 接続元の Android デバイスから接続先の Android デバイスに対してホットスポット作成を行うことができる、遠隔テザリング実行機能
- Samsung デバイスと Android Go デバイスは、「インスタントホットスポット」を利用できず
Google は 2024 年 6 月上旬、Android / Wear OS 向け新機能の 2024 年 5 月版「New Android Features」の一つとして 2024 年 5 月末に発表した「インスタントホットスポット」の概要を、Google 公式ヘルプサイト「Android Help」にて公開しました。
「インスタントホットスポット」は、Google ビデオ会議サービス「Google Meet」の Android 版アプリに追加される Android デバイス / Chromebook間シームレス移行機能と共に提供される機能で、接続元の Android デバイスから接続先の Android デバイスに対してホットスポット作成を行うことができる機能です。要は、Android デバイス「A」から Android デバイス「B」に対してホットスポット作成を行うことで、Android デバイス「B」が受信しているモバイルネットワーク電波をテザリングとして Android デバイス「A」も通信できるようになります。
「インスタントホットスポット」を超簡単に言えば、遠隔テザリング実行機能。これと同様の機能として、Chromebook と Android デバイスをペアリングしている際に Chromebook から利用できる「インスタントアクセスポイント」が、以前より提供されています。
「インスタントホットスポット」では、この Chromebook の「インスタントアクセスポイント」と同じことが、Android デバイス間同士で利用できるようになるということです。また、Android 11 以降を搭載する Android デバイスにて、Android デバイス間同士で様々な連携を行うことができる親設定「クロスデバイス サービス」の一つとして、「インスタントホットスポット」が利用できるようになります。
ただし Samsung デバイスと Android Go デバイスでは、「インスタントホットスポット」を利用できない模様。Samsung デバイスには以前より、「インスタントホットスポット」と同等の独自機能「自動 Wi-Fi テザリング」が実装されているため、「インスタントホットスポット」を実装する必要はないわけです。Android Go デバイスについては、軽量版 OS ということで単に機能が省かれているのでしょう。
「インスタントホットスポット」は、Samsung / Android Go デバイス以外の Android 11 以降を搭載する Android デバイスに、間もなく提供開始されます。
This feature will be available for devices running Android 11 and up soon.
Connect personal devices to an instant hotspot – Android ヘルプ
Source:Google
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