この記事のポイント
- Google、「Google マップ」連動型の位置移動情報履歴機能「ロケーション履歴」の重要な機能変更を発表
- Google アカウントごとに Google サーバーにデータが保存される仕様からモバイルデバイスごとに保存される仕様に変更
- アリバイ工作などができなくなる(何の、とは言いませんが)
Google は 2024 年 6 月上旬、地図サービス「Google マップ」連動型の位置移動情報履歴機能「ロケーション履歴」の重要な機能変更を発表しました。
「Google マップ」の「ロケーション履歴」は、モバイルデバイスに搭載されている GPS を元に、ユーザーの位置情報や移動情報が時系列ごとのタイムラインとして記録される機能です。そしてこの「ロケーション履歴」では、Google アカウントごとに Google サーバーにデータが保存される仕様となっていました。
しかし 2024 年 6 月中にこの「ロケーション履歴」が機能変更され、モバイルデバイスごとに「ロケーション履歴」が保存される仕様となります。そしてこれに伴い、WEB 版「Google マップ」における「ロケーション履歴」のタイムライン表示が提供終了します。
つまり、複数モバイルデバイスを保有しているユーザーの場合は各モバイルデバイスごとに「ロケーション履歴」が保存されるようになるため、Google アカウントごとにデータが Google サーバーに保存される仕様を悪用したアリバイ工作などができなくなります。何の、とは言いませんが。
また、機種変更をする際に「ロケーション履歴」を引き継ぐ場合は、「ロケーション履歴」データをエクスポートしてから機種変更先の新しいモバイルデバイスにインポートする必要も出てきます。このほか「ロケーション履歴」データ量が多い場合は、「ロケーション履歴」のデータ編集時のシステム動作が重くなる場合もある模様。
もちろんモバイルデバイスごとに「ロケーション履歴」の保存を ON / OFF も可能で、対象のユーザーには 2024 年 6 月中にタイムラインを保持するかどうかのメールが送信されされます。メールを受け取り次第、タイムラインのデータ保存期間を指定する必要が出てくるのですが、2024 年 12 月 8 日(日)までにタイムラインのデータ保存期間を指定しなかった場合は、3 か月以上経過したタイムラインデータが自動で削除される設定となります。
Googleマップにはモバイル端末のGPS情報等をもとに自分の移動履歴を記録する「タイムライン(ロケーション履歴)」機能があります。
タイムライン機能を使っている場合、5月末から6月にかけて、以下の図のようにメールや通知が届いていると思います。
従来は「Googleのサーバーに保存」されていましたが、
「各モバイル端末に保存」されるように仕組みが変わります。
「次へ」「設定を確認して選択」を押すと、モバイル端末に保存されるように変更されるので注意してください。
変更が実施されると
・パソコン WEBブラウザでのタイムライン表示ができなくなります。
・複数端末を持っている人は、端末それぞれにデータが記録されます。
・機種変更の際は、旧端末でバックアップを取ってから、新端末でインポートする必要があります。
・過去の履歴データ量が多い場合、タイムラインの画面でのデータ編集がかなり重くなると思われます。
・データエクスポートを使って、履歴をファイルに出力できなくなるかもしれません。(この点については未検証です)
大切なデータを失いたくない人は、特に急ぐ必要がないので、じっくり考えてください。設定変更に進む場合は、データのエクスポートを実施してから、行うことをおすすめします。
ひとまず考える時間が欲しい人は、以下の画面が表示されたら「後で」をタップすれば、設定変更を回避することできます。
設定変更に進めたい方は、設定変更手順を参照ください。
タイムライン機能について 重要な機能変更(デバイスへのデータ保存) – Google マップ コミュニティ
Source:Google
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