この記事のポイント
- Google、次期 Android OS「Android 15」に向けた最初の開発者向けプレビュー「Android 15 Developer Preview」第 2 章「Android 15 Developer Preview 2」公開
- 「Pixel 6」以降の Google Pixel デバイスに手動でシステムイメージをフラッシュすることで適用可能
- OS ベースでの衛星接続がついにサポート
Google は 2024 年 3 月 21 日(木)、先月 2024 年 2 月 16 日(金)に公開した次期 Android OS「Android 15」に向けた最初の開発者向けプレビュー「Android 15 Developer Preview(Android 15 Developer Preview 1)」に対する第 2 章「Android 15 Developer Preview 2(DP2)」を公開しました。
「Android 15 Developer Preview 2」は「DP1」と同じく、「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」「Pixel 6a」「Pixel 7」「Pixel 7 Pro」「Pixel 7a」「Pixel 8」「Pixel 8 Pro」「Pixel Fold」「Pixel Tablet」の Google Pixel デバイス向けに公開されていて、公式サイトからシステムイメージをダウンロードして手動でフラッシュすることで適用可能です。
開発者向けプレビュー「Android 15 Developer Preview」はファーストプレビュー「Android 15 Developer Preview 1(DP1)」公開後、基本的には月 1 回ごとにアップデート版が公開される予定です。現「DP2」時点ではシステムイメージを手動適用する仕様となっているため、ブートローダーアンロックなどの開発者向け操作が必要となりますが、プレリリース版 Android OS 試用プログラム「Android ベータ プログラム」に登録している Google Pixel スマートフォンに対して 2024 年 3 月 ~ 4 月辺りに「Over the Air(OTA)」でベータ版アップデートを適用できる「Android 15 Beta」も公開予定です。
またその後 2024 年 6 月辺りに公開予定の「Android 15 Beta 3」辺りで、安定したプラットフォームへと到達する予定。そして例年通り、2024 年 8 月頃に最終盤となるファイナルリリースが公開され、そしておそらく 2024 年 9 ~ 10 月には正式版「Android 15」が公開されます。
「Android 15」では、ユーザー使用 Android アプリなどアクティビティに基づいて予測されるユーザーの関心トピックをユーザー自身が制御できるプライバシー保護設定「Android 版プライバシー サンドボックス」の最新バージョン、対応する健康管理アプリやフィットネスデバイス同士でデータ相互に同期できる新しい健康管理プラットフォーム API「Health Connect」の新しいデータタイプサポート追加、マルウェアや不正ファイルなどによる脅威に対するセキュリティ強化、そして部分的な画面共有が可能な拡張版画面共有機能などが提供されます。このほか、ゲームアプリやパフォーマンス、電力および熱システムの効率化なども内包されています。
そして今回公開された「DP2」では、NFC リーダーの改善や PDF コンテンツ向け API「PdfRenderer API」の大幅改善、自動言語切り替えの改良など、様々な内部的な機能や性能の改善や向上が行われていて、全体的に生産性が向上しています。さらに「DP2」では衛星接続プラットフォームサポートが拡張され、OS ベースでの衛星接続がついにサポートされました。
これはおそらく、モバイルネットワーク通信や Wi-Fi 通信用電波がない、もしくは通信できない状況にある場合でも衛星接続を用いた「緊急 SOS」を利用できる、Google Pixel デバイスの「安全性と緊急情報」設定内に一時的に追加され新設定項目「Satellite SOS」のような機能と予想されます。正式版「Android 15」を初期搭載する次世代 Google Pixel デバイスでは、「緊急 SOS」のよう衛星接続機能がデフォルトで実装されるのでしょう。
Source:Google
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