- Google、「Google Pixel Watch」などの市販のスマートウォッチに搭載されている標準センサーを活用した、新しい高血圧(高血圧症)検知 AI システム「AI-PPG-ACC-HTN」の研究成果を発表。
- “標準センサー” は、「Google Pixel Watch」シリーズなどの一般的なスマートウォッチに搭載されている「光学式心拍センサー」と「加速度センサー」の 2 つ。
- 「光学式心拍センサー」によって捉えた「脈波データ」と、同時に「加速度センサー」によって捉えた「微細な振動」を数日間にわたって蓄積 / 解析し、持続的な高血圧状態にあるリスクスコアを割り出す仕組み。
Google は現地時間 2026 年 11 月 6 日(金)、Google Pixel スマートウォッチシリーズ「Google Pixel Watch」などの市販のスマートウォッチに搭載されている標準センサーを活用し、高血圧(高血圧症)の兆候をバックグラウンドで受動的に検知する新しい AI システム「AI-PPG-ACC-HTN」の研究成果を発表しました。
高血圧は自覚症状がほとんどないことから、サイレントキラーとも呼ばれ、世界中で 10 億人以上が罹患しているとされています。しかし、成人患者の半数以上が自身が高血圧であることに気付いておらず、特に 18 歳から 44 歳の若い世代において健康診断などの機会を逃し、発見が遅れやすい点が大きな課題となっていました。
市販のスマートウォッチによる血圧測定機能は、定期的に専用の腕帯(カフ式血圧計)を巻いて基準値を手動補正する必要があり、スマートウォッチ単体で手軽に血圧測定を行うには高いハードルがありました。しかし、今回 Google が開発した新システム「AI-PPG-ACC-HTN」は、カフ式血圧計による事前補正を一切必要としない点が最大の特徴です。
なお、ここで言う “市販のスマートウォッチの標準センサー” とは、特殊な追加医療機器ではなく、「Google Pixel Watch」シリーズなどの一般的なスマートウォッチに搭載されている、緑色などの光を皮膚に照射して血管の容積変化や脈波の形状を読み取る「光学式心拍センサー」と、腕の動きや静止状態を検知する「加速度センサー」の 2 つを指しています。今回発表された新 AI システム「AI-PPG-ACC-HTN」では、「光学式心拍センサー」によって捉えた、心臓の鼓動で血液が大動脈へ送り出される際の血管内を伝わる血流の変化「脈波データ」と、同時に「加速度センサー」によって捉えた、手首の皮膚表面へ伝わるごくわずかな「微細な振動」を数日間にわたって蓄積 / 解析し、持続的な高血圧状態にあるリスクスコアを割り出す仕組みです。

この新 AI システム「AI-PPG-ACC-HTN」により、「光学式心拍センサー」と「加速度センサー」を搭載した市販のスマートウォッチでも、高血圧(高血圧症)の兆候を検知できるようになるわけです。実際、心血管疾患の既往歴がない 196 名を対象とした臨床試験では、病院で 24 時間装着する精密な血圧測定器(ABPM)を基準に検証したところ、医療機関での通常の問診や測定(感度 55.3% / 陽性的中率 77.8%)を上回る、感度 65.8% / 陽性的中率 80.6% を達成しました。
これらの研究成果は、「Google Health」アプリの、普段は気づきにくい体の変化を AI がバックグラウンド追跡するヘルス & セーフティ機能群「Health ガーディアン」における「血管ストレスレベル」の開発にも役立てられます。Google は今後も、様々な研究と検証を行い、「Health ガーディアン」などのヘルス & セーフティ機能をアップデートしていきます。
Source:Google(https://research.google/blog/detecting-signs-of-hypertension-using-wearable-sensors/)















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