この記事のポイント
- 「日本産経新聞」、「楽天モバイル」回線を 1,000 件以上不正契約したとして、滋賀県米原市在住 14 〜 16 歳の男子中高生 3 人が「警視庁」サイバー犯罪対策課によって逮捕されたと報じる
- 逮捕された男子中高生が不正に取得した「楽天 ID」情報を用いて、2024 年 5 〜 8 月の間に「楽天モバイル」のデータ専用回線「Rakuten 最強プラン(データプラン)」を合計 105 回線不正契約したという内容
- 不正契約した「Rakuten 最強プラン(データプラン)」回線をロシア発祥 SNS「Telegram」上にて不正転売し、約 750 万円相当の暗号資産(仮想通貨)を得ていた疑いも
「日本産経新聞」は 2025 年 2 月 27 日(木)、OpenAI 提供生成 AI「ChatGPT」で作成したプログラムを悪用して、「楽天モバイル」回線を 1,000 件以上不正契約したとして、滋賀県米原市在住 14 〜 16 歳の男子中高生 3 人が「不正アクセス禁止法違反」と「電子計算機使用詐欺」の疑いで「警視庁」サイバー犯罪対策課によって逮捕されたと報じました。
今回の事案は、逮捕された男子中高生が(おそらくダークウェブから)不正に取得した「楽天 ID」情報を用いて、2024 年 5 〜 8 月の間に「楽天モバイル」のデータ専用回線「Rakuten 最強プラン(データプラン)」を合計 105 回線不正契約したという内容です。おそらく、余罪を含めて 1,000 件以上の不正契約を行っていたと予想されます。
そして「Rakuten 最強プラン(データプラン)」の不正契約には、「ChatGPT」で作成したプログラムが用いられていた模様。また不正契約した「Rakuten 最強プラン(データプラン)」回線をロシア発祥 SNS「Telegram」上にて不正転売し、約 750 万円相当の暗号資産(仮想通貨)を得ていた疑いもある模様。
「楽天モバイル」プラン「Rakuten 最強プラン」は本人確認が必要ですが、データ専用回線「Rakuten 最強プラン(データプラン)」は楽天クレジットカードサービス「楽天カード」を保有していれば本人確認不要で、1 アカウントにつき最大 15 回線まで契約が可能です。手軽に契約できる点が「Rakuten 最強プラン(データプラン)」最大の利点ですが、逮捕された男子中高生はこの仕組みを悪用し、「Rakuten 最強プラン」ユーザーの「楽天 ID」情報を用いて不正に「Rakuten 最強プラン(データプラン)」を契約したわけです。
今回逮捕されたのが男子中高生ということに驚きですが、若年層がために逆に理性が働かなかったのかもしれないですね。ぜひ反省して、そのスキルを未来に役立てて欲しいところです。
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これを受けて「楽天モバイル」は、同事案の発生を報告すると共に、不正に契約された「Rakuten 最強プラン(データプラン)」回線の利用停止 / パスワードリセット / ユーザーへの案内を実施し、合わせて新規契約ユーザーを対象とした SMS での注意喚起も行っています。また、不正検知モニタリング強化や追加対策の導入検討など、継続的な対策強化に取り組むとしています。
このほか「楽天モバイル」は以前より、「楽天モバイル」ユーザーの「楽天 ID」情報を不正に取得し、利用している物理 SIM を勝手に eSIM に変更(再発行)して「Rakuten 最強プラン」回線を不正利用したり、さらには eSIM 再発行後に SMS 認証を悪用して二段階認証を突破し、様々なアカウントの乗っ取りやクレジットカード / 銀行口座の乗っ取りなども行う「SIM スワップ詐欺」に対する注意喚起も行っています。
Source:日本産経新聞
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