この記事のポイント
- Google、Google Pixel デバイスに搭載されている充電式リチウムイオンバッテリー仕組みを解説する「Google Pixel のバッテリーの仕組み」ページ公開
- 直射日光や外部熱源にさらされない 25 度以下の涼しい場所にて、互換性のある「USB-C PD(USB Power Delivery)」または「Programmable Power Supply(PPS)」対応充電器での充電が推奨環境
- 「Pixel 8a」以降は約 1,000 回までの充電サイクルにて初期バッテリー容量 80% 以上が維持される仕組み
Google は 2025 年 1 月上旬、Google Pixel デバイスに搭載されている充電式リチウムイオンバッテリー仕組みを解説する「Google Pixel のバッテリーの仕組み」ページを、公式ヘルプサイト「Google Pixel ヘルプ」内で公開しました。
Google の説明によると、Google Pixel デバイスのバッテリーは、直射日光や外部熱源にさらされない 25 度以下の涼しい場所にて、Google Pixel デバイスと互換性のある「USB-C PD(USB Power Delivery)」または「Programmable Power Supply(PPS)」対応充電器での充電が推奨環境とされていて、その推奨環境において日々充電を行った場合は初期バッテリー容量の 80% 以上が維持されるように設計されている模様。また「Pixel 3」~「Pixel 8」「Pixel 8 Pro」は約 800 回までの充電サイクル、「Pixel 8a」以降は約 1,000 回までの充電サイクルにて初期バッテリー容量 80% 以上が維持されるとしています。
ちなみにこの場合の充電サイクル回数は、バッテリーを完全に放電して 100% まで再充電した場合を 1 サイクルとカウントします。なので、50% まで使用して 100% まで充電した場合は、0.5 サイクルとなります。
「Pixel 6」以降の Google Pixel デバイスには、バッテリー充電上限を強制的に 80% に制限してバッテリーへの負担を軽減する新しい充電設定「充電の上限: 80%」が実装されていますが、「充電の上限: 80%」を ON にしている場合に完全放電状態から 80% まで充電した場合は 0.8 サイクルとなるわけです。ちなみに「Pixel 3」以降の Google Pixel デバイスには、高温環境で数時間以上充電し続けている場合や数日間充電し続けている場合といった特定条件下において、バッテリー充電を 80% で自動停止する「バッテリー保護機能(充電を一時的に制限しています)」も実装されています。
これらの機能を駆使して一回の充電における充電サイクルカウントを減らすことで、結果的にバッテリー寿命が延びるわけです。
■「Pixel 3」~「Pixel 8」「Pixel 8 Pro」 |
・約 800 回までの充電サイクル |
■「Pixel 8a」以降 |
・約 1,000 回までの充電サイクル |
※バッテリーを完全に放電して 100% まで再充電した場合を 1 サイクルとカウント |
このほか Google は、Google Pixel デバイスのバッテリー寿命を最大限に伸ばす方法として、7 つの方法を紹介しています。
■Google Pixel デバイスのバッテリー寿命を最大限に延ばすには |
・システムアップデートを適用して Android バージョンを最新状態にする ・直射日光や外部熱源にさらされない 25℃ 以下の涼しい環境で Google Pixel デバイスを受電する ・Google Pixel デバイスが熱くなりすぎないようにする ・「アダプティブ充電」を ON にする ・必要のない機能を OFF にしてバッテリー消耗を抑える ・Google Pixel デバイスを 30 日以上保管する場合は、少なくとも 50% 充電した状態で保管する ・Google Pixel デバイスを 35℃ 以上の高温環境に 8 時間以上さらさないようにする |
これでも Google Pixel デバイスのバッテリー消耗が極端に早くなったり最悪バッテリーが膨張してきた場合は、バッテリーの交換が推奨されます。このほか「Pixel 8a」の Google Pixel デバイスには充電サイクル数を確認できる設定「バッテリー情報」が実装されているので、そちらでもバッテリーの状態を確認することが可能。
「バッテリー情報」は、Google Pixel デバイスの設定ページから「デバイス情報」→「バッテリー情報」と進みます。
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Source:Google
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