この記事のポイント
- 「Google ウォレット」、日本国内向けキャッシュレス決済サービス統合へ向けたさらなる準備が進められていることが判明
- 「au PAY(au PAY プリペイドカード)」「d 払い」「楽天ペイ」「PayPay マネー」の 4 つのキャッシュレス決済サービスが、「Google ウォレット」の「電子ウォレット」カテゴリとして統合される模様
- 「Google ウォレット」に統合された「PayPay マネー」「au PAY」「d 払い」「楽天ペイ」を、タッチ決済にて利用できるようになることが期待される
先日、JR 西日本提供の交通系 IC サービス「ICOCA」と JR 東海提供の「TOICA」、そして PayPay 株式会社提供のチャージ型「PayPay マネー」の 3 つの電子マネーサービスが、Android デジタルウォレット管理サービス「Google ウォレット」のキャッシュレス決済機能「Google Pay」に対応する可能性を報告させていただきましたが、日本国内向けキャッシュレス決済サービス統合へ向けたさらなる準備が進められていることが判明しました。
それは、KDDI 提供の「au PAY(au PAY プリペイドカード)」、NTT ドコモ提供の「d 払い」、楽天提供の「楽天ペイ」の、3 つのキャッシュレス決済サービスの統合です。これらにソフトバンク系の「PayPay マネー」を加えた 4 つのキャッシュレス決済サービスが、「Google ウォレット」の「電子ウォレット」カテゴリとして統合される模様。
今回も先日と同様に、Google 公式ヘルプサイト「Google ウォレット ヘルプ」の「サポートされているお支払い方法を確認する(日本)」ページ内 HTML コードを解析した結果、隠された HTML コードから、「PayPay マネー」「au PAY」「d 払い」「楽天ペイ」の 4 つの決済サービスの「Google ウォレット」統合に関する情報を捕捉しました。ただし、現時点で判明していることは、「PayPay マネー」「au PAY」「d 払い」「楽天ペイ」の 4 つの決済サービスが「Google ウォレット」の「電子ウォレット」カテゴリとして統合されるということだけで、その具体的な仕様については不明です。
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<td colspan="3"><strong>電子ウォレット</strong></td>
</tr>
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<td>PayPayマネー(本人確認済みアカウント残高)</td>
<td>オンライン決済対応</td>
<td>PayPay株式会社</td>
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<td>au PAY プリペイドカード</td>
<td>非接触型決済対応</td>
<td>KDDI株式会社</td>
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<td>d払い(ドコモ口座連携型)</td>
<td>オンライン・店舗決済対応</td>
<td>株式会社NTTドコモ</td>
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<td>楽天ペイ(楽天キャッシュ残高)</td>
<td>オンライン・店舗決済対応</td>
<td>楽天ペイメント株式会社</td>
</tr>
期待されることは、単に「Google ウォレット」を通して各 QR コードを表示できるようになるというよりは、NFC(Type-A/B)かもしくは FeliCa 決済「Suica」「iD」「QUICPay」「楽天 Edy」「nanaco」「WAON」辺りを介した非接触型のタッチ決済サービス対応です。つまり、「Google ウォレット」に統合された「PayPay マネー」「au PAY」「d 払い」「楽天ペイ」を、タッチ決済にて利用できるようになることが期待されます。
ちなみに「d 払い」はすでに、「d 払い」アプリにて発行したバーチャルカードを「Google ウォレット」に登録して「iD」経由のタッチ決済を利用できる「d 払いタッチ」が提供されています。今回判明した「PayPay マネー」「au PAY」「d 払い」「楽天ペイ」の「Google ウォレット」統合はそれとは別の仕様で、たとえばバーチャルカード発行などの中間工程を排除するようなスマートな統合仕様となることが期待されます。
合わせて、Wear OS 版「Google ウォレット」アプリへの対応も、もちろん大いに期待。
Source:Google
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