この記事のポイント
- Google Pixel デバイスに対する 2025 年 9 月版月例ソフトウェアアップデートにて、今後公式展開予定の外部ディスプレイ有線出力時に UI を「デスクトップ モード」仕様に切り替える[デスクトップ エクスペリエンスを有効にする]も新たに展開
- 「開発者向けオプション」内で以前まで展開されていた試験運用版[デスクトップ モードに強制的に切り替え]に対する進化版
- Windows はもちろん、ChromeOS にもまだ遠く及ばない感じ
Google は先日 2025 年 9 月 3 日(水)に、新世代 Android OS「Android 16」を搭載する「Pixel 6」以降の Google Pixel デバイスに対して、毎月恒例のセキュリティ脆弱性対処や機能強化を含む 2025 年 9 月版月例ソフトウェアアップデートを配信開始しました。
Google Pixel デバイスに対する 2025 年 9 月版月例ソフトウェアアップデートでは、Android セキュリティパッチレベルの更新と不具合修正や改善、そして Android UI アップデート「Material 3 Expressive」などを含む Google Pixel デバイス向け新機能「Pixel Drop」の 2025 年 9 月版が展開されています。しかしそれ以外に、今後公式展開予定の外部ディスプレイ有線出力時に UI を「デスクトップ モード」仕様に切り替える[デスクトップ エクスペリエンスを有効にする]も新たに展開され、「開発者向けオプション」から有効化できるようになりました。
新たに展開された「デスクトップ モード」設定[デスクトップ エクスペリエンス機能を有効にする]は、「開発者向けオプション」内で以前まで展開されていた試験運用版[デスクトップ モードに強制的に切り替え]に対する進化版です。単純に、以前まで付与されていた “試験運用版” という文言が取り払われています。
とはいえ現状まだ「開発者向けオプション」内での展開となるため、公式版にはなりきれていないベータ版です。
[デスクトップ エクスペリエンス機能を有効にする]を ON にしつつ一旦再起動すると、Google Pixel デバイスとスマートグラスなどの外部ディスプレイに接続した場合に、通常は表示される「ミラーリング」アラートが表示されずに、いきなりデスクトップ UI 仕様の外部ディスプレイ表示となります。
見えるでしょうか、外部ディスプレイのフッター中央部分に表示されているタスクバーが。
「Pixel 8」以降の Google Pixel デバイスに実装されている外部ディスプレイとの有線表示における「ミラーリング」は、単に Google Pixel デバイスのディスプレイ表示を外部ディスプレイに “複製” する仕様です。一方[デスクトップ エクスペリエンス機能を有効にする]における「デスクトップ モード」では、Google Pixel デバイスのディスプレイを外部ディスプレイにも “拡張” する仕様です。
これにより、Google Pixel デバイスと外部ディスプレイではそれぞれ別のアプリを起動して運用することができるようになります。ただし、同じアプリを Google Pixel デバイスと外部ディスプレイそれぞれに同時表示することはできない模様。あくまでも 1 アプリ 1 画面となる模様です。
このほか、Google Pixel デバイスに接続したマウスやキーボードは、外部ディスプレイで動作します。つまり、Google Pixel デバイスはタッチ / スワイプで操作しつつ、外部ディスプレイはマウス / キーボードで操作します。
ただ、やはりまだ公式版ではない「デスクトップ モード」なので、Google Pixel デバイスと外部ディスプレイでアプリの移動ができなかったりと、使い勝手はそこまで良くありません。Windows はもちろん、ChromeOS にもまだ遠く及ばない感じ。実用性が出てくるのは、これからなのでしょうか。
ちなみに[デスクトップ エクスペリエンス機能を有効にする]を活用できる Google Pixel デバイスは、有線接続による「ミラーリング」がサポートされている「Pixel 8」以降の Google Pixel デバイスです。ご注意ください。
追記
「Pixel Tablet」でも、本体単体で「デスクトップ モード」を利用できるようになりました。
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