この記事のポイント
- Google、「Pixel カメラ」アプリの AI 撮影機能「一緒に写る」についてのストーリーを公開
- 「一緒に写る」が起案された頃は 2023 年 Google Pixel デバイス「Pixel 8」「Pixel 8 Pro」の開発最終段階だったために、「Pixel 8」「Pixel 8 Pro」への実装は間に合わなかった模様
- トリックアート的な双子合成は、新世代 Google Pixel デバイス発表イベント「Made by Google」の場を席巻する双子ブームが巻き起こったほど
2024 年 8 月に発表され順次発売された、新世代 Google Pixel デバイス「Pixel 9」「Pixel 9 Pro」「Pixel 9 Pro XL」「Pixel 9 Pro Fold」。
その新世代 Google Pixel デバイス「Pixel 9」「Pixel 9 Pro」「Pixel 9 Pro XL」「Pixel 9 Pro Fold」には、同じ場所にて別々に撮影した 2 枚の写真を 1 枚に合成して、疑似的に集合写真を撮影できるデフォルトカメラアプリ「Pixel カメラ」の AI 撮影機能「一緒に写る(Add me)」が実装されています。そして Google は 2025 年 1 月 27 日(月)、この「Pixel カメラ」アプリの AI 撮影機能「一緒に写る」についてのストーリーを公開しました。
「一緒に写る」、2022 年 8 月当初に Google Pixel デバイス開発部門の Creative Camera チームに加わった Adi Zicher 氏が体験を元にアイデアを起案し、そして 1 年掛けて開発を進めました。ちなみに Adi 氏が「一緒に写る」を起案した頃は 2023 年 Google Pixel デバイス「Pixel 8」「Pixel 8 Pro」の開発最終段階だったために、「Pixel 8」「Pixel 8 Pro」への実装は間に合わなかった模様です。
Adi 氏が「一緒に写る」を提案し開発を開始してから数か月後、Google Pixel デバイス開発部門のプロダクトリーダー Maayan Rossmann 氏が「一緒に写る」開発チームに参加。そして Maayan 氏の協力の元、「一緒に写る」が「Pixel カメラ」アプリの機能として出来上がりました。
また「一緒に写る」は Creative Camera チームだけでなく、「Pixel カメラ」アプリ開発チームやクロスリアリティ XR オペレーティングシステム「Android XR」の開発チーム Google XR 開発チームとの連携の元でも実現した機能です。画像を合成するためには拡張現実(AR)を使用して、2 回目に撮影された写真を 1 枚目に撮影した写真に正確なオーバーレイ合成を行う必要などもあったためです。
もちろんその「一緒に写る」開発時点で、Google XR 開発チームはすでに「Android XR」の開発を開始していたため、Creative Camera チームなどとの連携で「一緒に写る」を開発することはかなり困難だった模様。しかしそれでも、Creative Camera チームの元で「一緒に写る」が実現しました。このほかに「一緒に写る」はそもそも、Google オリジナルプロセッサ第 4 世代「Tensor G4」と、Google 開発 AI プロセッサ「TPU(Tensor Processing Unit)」に搭載されている機械学習モデルを使用して、十分な速さで動作するよう設計もされています。
「一緒に写る」が新世代 Google Pixel デバイス「Pixel 9」「Pixel 9 Pro」「Pixel 9 Pro XL」「Pixel 9 Pro Fold」に採用されることが決定してから、すぐに Google 社内でも人気機能になった模様。Google 社員は、休暇や休暇、大事な家族イベントなどの際の集合写真に「一緒に写る」を多用しました。
また、「一緒に写る」を活用して疑似的に双子写真を撮影するトリックアート的な双子合成は、新世代 Google Pixel デバイス発表イベント「Made by Google」の場を席巻する双子ブームが巻き起こったほどだった模様です。そんな「一緒に写る」、「Pixel 9」シリーズを持っていなくても Google 公式サイト「Pixel シミュレーター」にて体験可能ですよ。
Source:Google
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