この記事のポイント
- Google、次期 Android OS「Android 15」に向けたベータ版 OS「Android 15 Beta」のサードアップデート「Android 15 Beta 3」を Google Pixel デバイスに対して配信開始
- 「Android 15」をサポートするアプリでの「パスキー」活用 1 ステップサインインなど、いくつかの新機能が追加
- 「Android 15 Beta 3」アップデート後の Android セキュリティパッチレベルは「2024 年 6 月 5 日」、ビルド番号は「AP31.240517.022」、「Google Play 開発者サービス」アプリは v24.16.17 以降へと更新
Google は 2024 年 6 月 18 日(火)、次期 Android OS「Android 15」に向けたベータ版 OS「Android 15 Beta」における、安定性の高いプラットフォーム(Platform Stability)へと到達したサードアップデート「Android 15 Beta 3」を、Google Pixel デバイスに対して配信開始しました。
「Android 15 Beta 3」は、プレリリース版 Android OS 試用プログラム「Android ベータ プログラム」に登録している「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」以降の Google Pixel デバイスに、「OTA(Over the Air)」でアップデートが配信されています。また、2024 年 5 月 14 日(火)に発売された新世代廉価版 Google Pixel デバイス「Pixel 8a」も「Android ベータ プログラム」対象デバイスに追加されているため、「Pixel 8a」を「Android ベータ プログラム」に登録することで「Android 15 Beta 3」にアップデートすることが可能です。
今回配信開始された「Android 15 Beta 3」では、「Android 15」をサポートするアプリでの「パスキー」活用 1 ステップサインインなど、いくつかの新機能が追加されています。また、複数の不具合修正も内包。
「Android 15 Beta 3」不具合修正 |
・setDiscoveryTechnology メソッドを使用してポーリングを無効にしてもポーリングが無効にならない不具合を修正 ・場合によってはシステム共有シートが読み込まれない不具合を修正 ・スクリーン セーバーオプションにアクセスするとシステム設定アプリがクラッシュする不具合を修正 ・通知が表示されているときに画面ロック解除アイコンが表示されることがある不具合を修正 ・モバイルネットワークのセキュリティ設定を変更できない不具合を修正 ・CPU プロファイル実行時に Simpleperf がクラッシュする原因となっていた Android エミュレータの不具合を修正 ・アプリがクラッシュした後も Bluetooth LE スキャンがシステムに残る可能性がある不具合を修正 ・Bluetooth LE レガシー広告で、スキャンレスポンスデータが 31 バイトの制限を超えた場合に AdvertisingSet.setScanResponseData が ADVERTISE_FAILED_DATA_TOO_LARGE を返さない不具合を修正 ・BluetoothGattServer.connect から native にアドレスタイプを渡すことで、GATT サーバーで LE 接続に失敗する不具合を修正 |
ただし「Android 15 Beta 3」では、以下の既知の不具合は残ったままです。
「Android 15 Beta 3」既知の不具合 |
・アプリウィンドウが「ピクチャー イン ピクチャー(PiP)」モードに移行しているときに、PiP 移行が完了する前にデバイスを回転させると、PiP ウィンドウが消える ・デバイスのセットアップ中にアカウントを追加するとエラーページが表示 ・Android 15 プレビュー API レベル(VanillaIceCream)がプレビュー構成ウィンドウに表示されず ・Android Studio でアップデートを確認する際に、Android 15 プレビュー SDK を含む最新バージョンの Android SDK Build-Tools が提供されない場合がある ・Android Studio で新しいプロジェクトを構成するときに、Android 15 プレビュー SDK バージョンが[ターゲット SDK バージョン]および[最小 SDK バージョン]ドロップダウンメニューに表示されない ・Android 15 システムイメージを使用する Android 仮想デバイス(AVD)が組み込みモードで起動されると、AVD が起動に失敗する場合がある ・Android エミュレータの問題により、AVD を閉じた後にアプリを AVD に再デプロイできないことがある ・Android エミュレータの問題により、聴覚デバイスのアクセシビリティショートカットによって複数の設定アプリウィンドウが起動する ・Android エミュレータの問題により、直接返信を入力中に通知ウィンドウがちらつく ・Android エミュレータの問題により、アプリの認証フローが失敗し[Google Play 開発者サービスが停止し続けます]というメッセージが表示されることがある ・Android エミュレータの問題により、CPU プロファイルの実行時に Simpleperf がクラッシュする ・Android エミュレータの問題により、システム言語設定にリストされている言語で誤った文字が表示される ・Android エミュレータの問題により、QR コードスキャナーに[問題が発生しました]というメッセージが表示され、起動に失敗することがある ・Android Studio の問題により、SDK マネージャーを使用して SDK プラットフォームが追加または削除された後、デバイスマネージャーで[システム イメージが見つかりません…]という警告メッセージが一時的に表示されなくなる ・Android エミュレータの問題により、「Google Discover」が読み込まれない場合がある ・「Google ドキュメント」アプリでファイルを作成しているときに、[Android System Intelligence が停止し続けます]というメッセージが表示される ・「Google TV」アプリで動画再生を開始できず、代わりに[Play ムービー & TV は一時的に利用できません]というメッセージが表示されることがある |
「Android 15 Beta 3」アップデート後の Android セキュリティパッチレベルは「2024 年 6 月 5 日」、ビルド番号は「AP31.240517.022」、「Google Play 開発者サービス」アプリは v24.16.17 以降へと更新されます。
Android セキュリティパッチ |
「2024 年 6 月 5 日」 |
ビルド番号 |
「AP31.240517.022」 |
「Google Play 開発者サービス」アプリ |
v24.16.17 以降 |
また今後「Android 15 Beta」は、2024 年 8 月以降の正式版「Android 15」公開まで、基本的に毎月一回の「OTA」アップデートが配信される予定です。
Source:Google
コメントを残す