この記事のポイント
- 動画クリエイター向けチャンネル管理ツール「YouTube Studio」にアップロード動画に対して生成 AI の使用を情報開示するための新ツール「Altered content(変更されたコンテンツ)」が導入
- 動画アップロード時、その動画に生成 AI が使用されているかどうかの説明ラベルを追加するツール
- 2023 年 11 月に発表されていた、生成 AI などを用いて改変または合成し生成された動画に対する情報開示義務化の施策
Google 動画サービス YouTube は 2024 年 3 月 18 日(月)、動画クリエイター向けチャンネル管理ツール「YouTube Studio」に、アップロード動画に対して生成 AI の使用を情報開示するための新ツール「Altered content(変更されたコンテンツ)」を導入しました。
「YouTube Studio」に新たに導入された「Altered content」は、動画アップロード時の収益化設定などの流れのままその動画に生成 AI が使用されているかどうかの説明ラベルを追加するツールです。YouTube は 2023 年 11 月に、生成 AI などを用いて改変または合成し生成された動画に対する情報開示義務化を導入すると発表していましたが、今回導入された「Altered content」はその施策となります。
ちなみに YouTube の生成 AI 動画開示ツール「Altered content」での説明ラベルによる情報開示は、動画に架空の人物 / 架空の場所 / 架空の出来事が登場したりなど、視聴者が誤認しかねない場合に設定が義務化されます。特に、健康 / ニュース / 選挙 / 金融などのデリケートなコンテンツに生成 AI が使用されていて「Altered content」にて情報開示した場合は、概要欄付近に生成 AI 使用動画を説明するラベルが目立つように表示されます。
また今後、クリエイターが生成 AI を使用しているにもかかわらず情報開示を怠った場合に、動画の削除 / チャンネルの停止 / チャンネル削除といった強制措置が取られる予定です。ただし生成 AI を使用していたとしても、パロディーなどの明らかに非現実的な内容であったり、アニメーション / 特殊効果 / 字幕などの動画制作支援として生成 AI を使用している場合は、「Altered content」にて説明ラベルを設定する必要はありません。
このほか、生成 AI 動画開示ツール「Altered content」によって生成 AI の使用が情報開示された動画については、今度数週間かけて Android / iOS 版「YouTube」アプリからラベル表示が開始されます。
Source:YouTube
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