Google、京元電子（KYEC）に「Tensor」テスト受託【經濟日報】

台湾の経済メディア「經濟日報」は 2024 年 1 月 16 日（火）、Google が半導体製造企業「京元電子（KYEC）」に「Tensor」プロセッサのテスト受託を初めて委託したと報じました。

Google はこれまで、「Pixel 6」初搭載オリジナルプロセッサ「Tensor」から「Pixel 8」搭載第 3 世代「Tensor G3」に至るまで韓国の Samsung に製造を委託してきました。しかし、今回始めて Samsung 以外の企業にテスト受託を委託。

現時点ではテスト受託なので、まだ Google が Samsung から「京元電子」に乗り換えたわけではありません。しかし「經濟日報」の報道によると Google は今後発表予定の新世代 Google Pixel デバイスに搭載する新世代プロセッサ「Tensor G4（仮）」の製造を引き続き Samsung に委託する一方で、2024 年半ばより「京元電子」での「Tensor」テスト受託の委託を開始し、そして段階的に量産体制に入っていく予定とのことです。つまり、将来的に Google はオリジナルプロセッサ「Tensor」の製造を Samsung から「京元電子」に乗り換える可能性もあるということです。

ちなみに Google による「京元電子」への「Tensor」プロセッサ委託単価は、他の企業よりも約 20% も高い模様。「經濟日報」によると、Google は「Tensor」以外の自社開発 AI チップのテスト受託も「京元電子」に委託する準備を整えているとのことなので、「京元電子」によるテスト受託の成功は、台湾半導体業界にとっても大きなチャンスとなります。

Source：經濟日報