この記事のポイント
- Google、新世代スマートホームサービス「Google Home」に関するよくある質問とその回答を公開
- いまいち理解しづらかった多くの部分が明確に
- 「Gemini for Home」の「早期アクセスプログラム」は、2025 年 10 月第 2 週から日本でも展開へ
Google は 2025 年 10 月 3 日(金)、先日発表した、旧サービスからリニューアルされる新世代スマートホームサービス「Google Home」に対して寄せられたよくある質問とその回答を公開しました。
先日の発表では曖昧であったりわかりにくかったりと、いまいち理解しづらい部分も多かったのですが、今回公開されたよくある質問とその回答で、多くの部分が明確になっています。
「Gemini for Home」
A:「Gemini」が統合された新世代「Google Home」は、「Google Home」向け AI モデル「Gemini for Home」、リニューアルされた「Google Home」アプリ、「Gemini for Home」搭載新型 Nest / Google Home デバイス、そして「Nest Aware」からリニューアルされたサブスクリプションサービス「Google Home Premium」の、4 つのカテゴリによって成り立ちます。ちなみに「Google Home」は 2016 年 10 月より展開が開始されているので、9 年の歳月を経て、新世代へとリニューアルされます。
Q:「Gemini for Home」とは?
A:「Gemini for Home」は、家庭とユーザーの関係性を変革するために開発された、新しいスマートホーム AI です。
「Gemini for Home」は従来の「Google アシスタント」から代わるだけでなく、スマートディスプレイやスマートスピーカー、カメラ、ドアベルといったスマートデバイス全体をアップグレードしつつ、Android / iOS 版「Google Home」アプリにて新機能を展開します。
Q:「Gemini for Home」は「Google アシスタント」とどう違う?
A:Google AI「Gemini」をベースとする「Gemini for Home」は、より自然で会話能力が高く複雑なコマンドも理解できるよう設計されています。
これにより、スマートホームはさらに便利で対話的な存在へと進化します。まさに、「Google アシスタント」からのメジャーアップデートです。
Q: 「Gemini for Home」を使うには「Google Home Premium」への加入必須?
A:「Google アシスタント」から「Gemini for Home」へのアップグレード自体は、サブスクリプションサービス「Google Home Premium」への加入は不要です。
「Gemini for Home」での「Gemini Live」や、「Ask Home」での会話仕様による「ルーティン」生成などの追加機能は、「Google Home Premium」への加入が必須となります。
「Gemini for Home」で出来ること
「Gemini for Home」では、AI 検索「Ask Home」などの新機能が展開されますが、「Google Home Premium」への加入有無によって、利用できる機能が異なります。
Q: 「Google Home Premium」未加入の場合
A:「Google Home Premium」未加入の場合でも、「Google アシスタント」は会話能力の高い「Gemini for Home」へとアップグレードされます。
また、「Ask Home」によるデバイス / オートメーション検索や、“どこの証明が点灯してますか?” といったシンプルな質問、“すべての証明を消して” などのシンプル指示が可能です。
Q: 「Google Home Premium」メンバーシップの場合
A:「Google Home Premium」に加入するメンバーシップでは、会話型 AI「Gemini Live」、「Ask Home」での会話仕様「ルーティン」生成、そして「Gemini for Home」対応スマートカメラにおける AI イベント説明、AI 通知、「日々の要約(Home Brief)」、「Ask Home」での会話仕様の動画クリップ検索などの追加機能を利用できます。
新サブスクリプション「Google Home Premium」
サブスクリプション型見守りサービス「Nest Aware」は、新たに「Google Home Premium」へとリニューアルされました。
Q:「Google Home Premium」と「Nest Aware」の違いは?
A:「Nest Aware」は主にスマートカメラ機能に特化したサブスクリプションサービスでしたが、「Google Home Premium」ではスマートカメラ機能はもちろん、すべての対応スマートホームデバイスに行動な機能をもたらします。
「Google Home Premium」は、月額 1,000 円の「Standard(スタンダード)」と月額 2,000 円の「Advanced(アドバンスド)」の 2 プランが用意。「Google Home Premium」標準機能として、ホットワードなしの「Gemini Live」、「Ask Home」での会話仕様「ルーティン」生成、30 日間のイベント動画履歴保存といった機能が提供されます。
「Advanced(アドバンスド)」ではさらに、60 日間のイベント動画履歴保存、AI イベント説明、「日々の要約(Home Brief)」、「Ask Home」による動画履歴検索などの、「Gemini for Home」対応スマートカメラ向け新機能が提供されます。
Q:「Standard」と「Advanced」の違いは?
A:「Google Home Premium」の「Standard(スタンダード)」は月額 1,000 円の、「Advanced(アドバンスド)」は月額 2,000 円です。
■「Standard」 |
・月額 1,000 円 ・「Gemini Live」 ・「Ask Home」での会話仕様「ルーティン」生成 ・30 日間のイベント動画履歴保存 |
■「Advanced」 |
・月額 2,000 円 ・「Gemini Live」 ・「Ask Home」での会話仕様「ルーティン」生成 ・60 日間のイベント動画履歴保存 ・10 日間の動画履歴保存 ・AI イベント説明 / AI 通知 /「日々の要約(Home Brief)」/「Ask Home」動画履歴検索 |
Q:「Nest Aware」の違いは?
A:「Nest Aware」を契約している場合、自動的に「Google Home Premium」に移行されます。
「Nest Aware」メンバーシップは「Standard」、「Nest Aware Plus」メンバーシップは「Advanced」への自動移行です。
Q:「Google AI Pro」「Google AI Ultra」メンバーシップの特典は?
A:Google AI サブスクリプションサービス「Google AI Pro」メンバーシップには「Standard」、「Google AI Ultra」メンバーシップには「Advanced」が追加料金なしで無料提供されます。
また「Google AI Pro」メンバーシップは、追加 1,000 円で「Advanced」にアップグレード可能です。
「Gemini for Home」利用開始までの流れ
「Gemini for Home」は、「早期アクセスプログラム」として 2025 年 10 月 1 日(水)から順次展開が開始されています。
Q:「Gemini for Home」はいつから利用可能?
A:「Gemini for Home」は、Android / iOS 版「Google Home」アプリ内にて、2025 年 10 月 1 日(水)より米国 / カナダ / 英国 / オーストラリア / ニュージーランド / アイルランドで「早期アクセスプログラム」として先行展開が開始されています。
一方 Google Home / Nest デバイス向け「Gemini for Home」は、2025 年 10 月 28 日(火)より「早期アクセスプログラム」として米国で先行展開され、その後展開が拡大される予定です。
Q:「早期アクセスプログラム」への参加方法は?
A:「Gemini for Home」の「早期アクセスプログラム」は、「早期アクセスプログラム」展開開始後、Android / iOS 版「Google Home」アプリ v4.0 以降の「設定」から参加可能です。
「早期アクセスプログラム」の展開開始は、Android / iOS 版「Google Home」アプリ内で通知されます。
Q:「早期アクセスプログラム」展開予定国と時期は?
A:「Gemini for Home」は、Android / iOS 版「Google Home」アプリ内にて、2025 年 10 月 1 日(水)より米国 / カナダ / 英国 / オーストラリア / ニュージーランド / アイルランドで「早期アクセスプログラム」として先行展開が開始されています。
さらに 2025 年 10 月第 2 週からは、スイス / デンマーク / オーストリア / ベルギー / フィンランド / フランス / ドイツ / イタリア / オランダ / スペイン / ノルウェー / スウェーデン / メキシコ、そして日本でも展開が開始される予定です。ちなみに、Android / iOS 版「Google Home」アプリでは以前より、「Google Home」最新機能全般に先行アクセスできる「パブリック プレビュー」が展開されていますが、「Gemini for Home」で展開される「早期アクセスプログラム」は、特定の新機能に特化した先行アクセスプログラムとなります。
つまり、「パブリック プレビュー」と「早期アクセスプログラム」は、別の先行アクセスプログラムです。
Q:「Gemini for Home」に対応するデバイスは?
A:「Gemini for Home」に対応するデバイスは、2016 年以降に発売された Google スマートスピーカーとスマートディスプレイ、そして 2015 年以降に発売された Nest カメラと Nest ドアベル、そして新たに発売される新型「Walmart onn」デバイスです。
■スマートスピーカーとスマートディスプレイ |
・Google Home(2026 年モデル) ・Nest Audio ・Nest Mini ・Nest Hub(旧 Google Home Hub) ・Nest Hub Max ・Nest Hub(第 2 世代) ・Google Home(初代) ・Google Home Mini ・Google Home Max ・Nest Wifi 拡張ポイント |
■スマートカメラとスマートドアベル |
・2015 年以降に発売された Nest カメラと Nest ドアベル ・新型「Walmart onn」デバイス |
Source:Google
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