この記事のポイント
- Google、「Chrome」における AI を活用したセキュリティ強化施策を発表
- セキュリティ機能強化の一環として、「セーフ ブラウジング」設定における「保護強化機能」の機能が拡張
- パスワードが漏洩している場合に警告を表示しつつ、ワンクリックでパスワードを変更できる機能なども展開
Google は 2025 年 9 月 18 日(木)、ブラウザサービス「Chrome」における AI を活用したセキュリティ強化施策を発表しました。
まず「Chrome」セキュリティ機能強化の一環として、「セーフ ブラウジング」設定における「保護強化機能」の機能が拡張されます。「Chrome」セキュリティ設定「保護強化機能」では、危険なサイトを表示した際の警告表示や不審なファイルダウンロードのスキャンなどを自動で行ってくれるセキュリティ機能です。
この「保護強化機能」が AI によって機能拡張され、景品などでユーザーを誘導してウイルスを流そうとしたりする悪意ある WEB サイトをブロックしてくれるようになります。
また「Chrome」では、Google AI モデル「Gemini Nano」がスパムや詐欺の可能性がある不審なプッシュ通知を検出し、ユーザーに表示または登録解除ができるようになりました。この機能のおかげで、たとえば Android 版「Chrome」アプリでは 1 日あたり約 30 億件もの不審なプッシュ通知が削除されている模様です。
WEB サイトにカメラ / 位置情報へのアクセス権限を付与する場合も、AI が活用されます。AI がユーザーの好みを学習するとともに、表示している WEB サイトの品質なども考慮し、アクセス権限付与の必要性が低いと判断された場合はアクセス権限要求ポップアップが控えめに表示されるようになります。
このほか「Chrome」では、「Google 自動入力」にも AI が導入され、パスワードが漏洩している場合に警告を表示しつつ、ワンクリックでパスワードを変更できる機能も展開されます。ただしこちらは、WEB サイト側も対応している必要がある模様。「Spotify」や「H&M」などが対応します。
Source:Google
コメントを残す