この記事のポイント
- Google、約 3 か月前に一部で報じられたメールサービス「Gmail」の重大なセキュリティ問題報道について、誤報と説明
- ことの発端は、Google が 2025 年 6 月 4 日(水)に同社の公式ブログにて公開した記事「Our latest scams survey sees changing online security habits」にさかのぼる
- 「Gmail」におけるセキュリティ対策では強力かつ効果的にフィッシングやマルウェアを 99.9% 以上ブロックし続けていて、重大なセキュリティ問題が生じているという報道は誤報
Google は 2025 年 9 月 1 日(月)、約 3 か月前に一部で報じられたメールサービス「Gmail」の重大なセキュリティ問題報道について、誤報と説明しました。
ことの発端は、Google が 2025 年 6 月 4 日(水)に同社の公式ブログにて公開した記事「Our latest scams survey sees changing online security habits」にさかのぼります。この記事では端的に、急増かつ巧妙化するオンライン詐欺に対して、デジタルネイティブな Z 世代は安全な「パスキー」などの新しい認証方法へ移行している一方で、比較的 IT リテラシーの低い旧世代は以前セキュリティリスクの高いパスワードに依存し続けているということを報じています。
しかしこの記事を取り上げた一部メディアが、メールサービス「Gmail」に重大なセキュリティ問題が生じているがために、まだ「パスキー」に移行していない世界 20 億の「Gmail」ユーザーへの Google からの広範な警告として「パスキー」への移行を促していると誤って報じたために、「Gmail」ユーザーの間で混乱が生じました。Google の記事「Our latest scams survey sees changing online security habits」では単に、一般的に旧世代はセキュリティリスクの高いパスワードに頼りがちということと、「パスキー」はセキュリティリスクが低く非常に優れているとことを別々の意味合いで報じられているのですが、一部メディアがそれを変に解釈してしまい、「パスキー」に移行していない「Gmail」ユーザーは重大なセキュリティ問題のためにセキュリティリスクに晒されていると報じたわけです。
これに対して Google は、「Gmail」におけるセキュリティ対策では強力かつ効果的にフィッシングやマルウェアを 99.9% 以上ブロックし続けていて、重大なセキュリティ問題が生じているという報道は誤報と説明しています。とはいえ、アカウント保護の観点では、「パスキー」への移行はセキュリティリスク回避のために非常に重要であることは間違いありません。
Source:Google
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